「最高のレンタル選手だ」“スーパードリブラー”堂安律をビーレフェルトOBが大絶賛! 「留められるように願う」

2021年06月03日 サッカーダイジェストWeb編集部

「無から有を生み出すことができる」

最終節では残留を決定づけるゴールも決めた堂安。 (C)Getty Images

 20-21シーズンをブンデスリーガのビーレフェルトで過ごした日本代表MF堂安律は、最終的に15位でフィニッシュし、1部残留を決めたチームの主力として活躍した。

 そんな日本人アタッカーの活躍について、ビーレフェルトのOBであるアンスガー・ブリクマン氏が現地紙『SPORT BILD』に語っている。

 ブリクマン氏は「残留が決まった瞬間、テレビの前で泣いたよ」と語り、主将のファビアン・クロスらの戦いぶりを称賛。「チームスピリットが素晴らしかった。クロスはクラブのレジェンドであり、GKシュテファン・オルテガはひとりで勝点を稼いだ」と取材のなかで名前を出し、選手たちに賛辞を送った。

 また、記者が「アルメニアのスーパードリブラー、リツ・ドウアンについてはどう?」と尋ねると、このようにコメントしている。

「PSVから借り受けたこの小さなプレーヤー(172cm)は、私にとってはオルテガの次に、ビーレフェルトにとって明るいサプライズだった。私はその予測不可能なプレーに魅了されているよ。バイエルンやRBライプツィヒ、ドルトムントのようなビッグクラブでアタッカーとして輝くのは簡単だが、彼は常に降格と戦っているチームで、それを実現したんだ」
 
 そして、堂安の魅力については「無から有を生み出すことができる」と分析した。

「クリエイティブなプレーで相手チームにとってのトラブルメーカーとして機能していた。自信があり、ドリブルに挑戦する勇気があり、ちょっと生意気だけれど、それが同僚を驚かせる。彼は最高のレンタル選手だ。チームに留められるように願っている」

 現地の報道によれば、エールディビジのPSVから今季限りのレンタルで加入した堂安には、買取オプションが付帯している。だが、その金額は500万ユーロ(約6億2500万円)にのぼり、同クラブのサミール・アラビSDは「この金額は補強費の大半を占めることになる」という見解を明らかにしていた。

 堂安よりも半年遅くオーストリアのレッドブル・ザルツブルクから加入し、残留に少なくない貢献をした奥川雅也も、今季限りでレンタルは満了する。果たして、ビーレフェルトは1部で戦い続けるにあたり、どのような補強に踏み切るのだろうか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
 

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