「負けに不思議の負けなし」佐々木則夫監督緊急登板も実らず…J3降格圏に沈む大宮は千葉に0-2敗戦

2021年05月29日 サッカーダイジェストWeb編集部

「責任は僕にある」

なでしこジャパンでは世界一も経験している佐々木監督。大宮を立て直せるか。※写真は会見中のスクリーンショット

[J2リーグ16節]大宮0-2千葉/5月29日(土)/NACK5スタジアム

 ここ10戦勝ち星のないJ3降格圏に沈む大宮は、5月25日に岩瀬健監督を解任し、佐々木則夫氏が暫定で指揮を執る事を発表。4日間の準備期間で、4戦負けなしで10位に浮上した千葉をホームで迎え撃った。

 試合は、前半から攻勢に出たホームの大宮が、CKやFKなどセットプレーを中心に千葉ゴールに迫る。しかし、チャンスを活かし切れずにいると40分にロングボールから千葉の見木友哉に決められ先制を許す。

 後半立ち上がりも上手く試合に入り、51分には相手のバックパスを突き、黒川淳史が無人のゴール前でボールを受けるものの、戻ってきたGKを気にしてかシュートを枠に収めることが出来ない。すると直後の52分、カウンターから千葉のサウダーニャに押し込まれ、リードを広げられる。

 その後は千葉のGK新井章太のファインセーブなどもあり、結局スコアは0-2のままタイムアップ。

 大宮は監督交代のカンフル剤も活かせず、2連敗。ここ11戦未勝利、勝点11で21位と降格圏から抜け出せずにいる。
 
 試合後にこの千葉戦から指揮を執った佐々木監督は次のように90分を総括している。
「『負けに不思議の負けなし』そういう意味では負けたということを再度確認し、修正しなければいけない。これまでの状況を踏まえて修正してきたところは選手たちがみなよくやってくれました。結果的に0-2で勝たせてあげられなかったのは、私の反省が多いと思います。責任は僕にある。いずれにしても前線からのプレッシング、前への意識はみなが遂行してくれました」

 わずか4日間の準備期間でも選手たちの変化は感じられたという。試合後に選手たちと簡単なミーティングをしたなかで、「感触はある」としながらも、「感触だけではダメで、結果として勝点3をとらないといけない。もう一度良い準備をして次の金沢戦に向かっていきたい」とこの日の敗戦は次につながるものだと強調した。

 得点が奪えないという大きな課題は残したままだが、戦いぶりからはチームの覇気も感じられた大宮。豊富な経験を持つ、佐々木暫定監督の下、浮上のきっかけを掴めるか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
 
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