ジダン退任のマドリー、後任候補4人の長所短所を地元紙が分析! アンケートで一番人気だったのは?

2021年05月29日 サッカーダイジェストWeb編集部

「パリを去る可能性は低い」

マドリーの新監督候補に挙がっている(左から)ラウール、コンテ、ポチェティーノ、シャビ・アロンソ。(C)Getty Images

 レアル・マドリーは5月27日、ジネディーヌ・ジダン監督の退任を発表した。クラブのレジェンドであるカリスマ指揮官が去ると決まり、後任の人選が注目されている。

 スペイン紙『Marca』は、OBのラウール・ゴンサレス、インテルを退団したアントニオ・コンテ、パリ・サンジェルマンのマウリシオ・ポチェティーノ、レアル・ソシエダBのシャビ・アロンソが候補と報道。各監督の長所と短所を伝えている。

「自然な後継者」と評されるのが、現役時代に栄光をもたらしたラウールだ。レジェンドOBで、カスティージャ(Bチーム)での指揮を経験しているのもジダンと同じ。ただもちろん、指導者としてのキャリアは浅く、トップチームでの経験はない。

 経験という点で申し分ないのが、ユベントスやチェルシーでタイトルを獲得し、インテルを11年ぶりのセリエA優勝に導いたばかりのコンテだ。激しい闘志も知られる。ただ、その気性は諸刃の剣にもなり得るだろう。Marca紙は、かつて噂になった際、セルヒオ・ラモスが「敬意は押し付けるのでなく獲得するもの」と話したことを指摘している。
 
 ロッカールーム内のマネジメント能力で評価されたのが、ポチェティーノ。クラブとの良好な関係や、トッテナムで好評だったスタイルに加え、ラ・リーガをよく知り、言葉の問題もない。だが、パリSGではリーグ優勝を逃した。記事は、カリスマ性ではコンテに劣り、ラウールほどマドリディズモの感情的結びつきもないと指摘。クラブが手放さない限り、パリを去る可能性は低いと伝えた。

 カリスマ性やマドリディズモなら、アロンソは魅力的な選択肢かもしれない。Marca紙は、ソシエダBを2部昇格に導いた指揮官の未来は明るいと評価。とはいえ、マドリーのトップチームを率いるほどの経験は足りなく、ラウールを差し置いてまで選ぶのは得策ではないとの見解を示している。

 同紙のアンケートでは、約13万人の32%がラウール、24%がコンテ、23%がポチェティーノ、21%がアロンソを選んだ。フロレンティーノ・ペレス会長は、だれに白羽の矢を立てるのだろうか。

構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部

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