【J1採点&寸評】甲府×山形|“バレー効果”で甲府が新体制初陣を白星で飾る

2015年05月16日 サッカーダイジェスト編集部

前半の2得点でリズムを掴んだ甲府。攻撃を機能させたバレーに最高点の「7」。

【警告】甲府=新井(45+3分)、山形=アルセウ(33分)、高木利(81分)
【退場】なし
【MAN OF THE MATCH】バレー(甲府)

【試合内容】
 1トップのバレーが起点となり立ち上がりからゴールに迫った甲府は、12分に阿部拓のミドルシュートで幸先良く先制。これでリズムを掴むと、セカンドボール争いで優位に立ち、さらに攻勢に出る。29分にはエリア内でM・パラナが倒されて得たPKをバレーが落ち着いて決め、リードを2点に広げた。
 
 後半は反撃に出た山形の勢いに押されたものの、最終ラインを崩されるまでには至らず3試合ぶりの完封勝利。佐久間新体制の初陣を白星で飾った。

【チーム採点・寸評】
甲府 6.5
中盤を省略し、CFのバレーにボールを預ける策がハマる。シャドーの阿部拓の攻撃力を引き出す意味でも効果的だった。
 
山形 5
最終ラインと中盤の間のスペースを突かれて後手を踏む。後半はやや持ち直すも持ち前のハイプレスは機能せず、リズムを掴めなかった。

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【J1 PHOTOハイライト】1stステージ・12節

【甲府|採点・寸評】
GK
21 河田晃兵 6
前線への正確なフィードが光る。ハイボール処理や味方との連係にも問題はなかった。
 
DF      
41 土屋征夫 6
5試合ぶりに先発出場。前半には味方との連係にズレも見られたが、時間の経過とともに不安は取り除かれた。
 
4 山本英臣 6
「クオリティの高い選手がいたらやられていたかもしれない」と反省するも、水際で踏ん張った。
 
17 津田琢磨 6
相手の圧力が強くなった後半も崩れず、最後の一歩まで足を伸ばして対応。粘り強さを体現していたひとりだった。
 
MF     
28 橋爪勇樹 6
大きなミスはなく、守備に重心を置いた後半は相手の突破を阻む場面も。欲を言えば、持ち前の縦への仕掛けが見たかった。
 
6 マルキーニョス・パラナ 6
積極的に攻撃へ関わるシーンも見られ、29分のPK奪取にも貢献。以前よりコンディションが向上した印象を受けた。
 
8 新井涼平 5.5
球際で競り負ける場面が散見されるなど、守備面で不安を残す。相手の急所を突くボール奪取もこの日はなかった。
 
27 阿部翔平 6
正確なキックで存在感を示し、開始早々のFKは枠を捉えたがGKの好守に阻まれる。守備では、キム・ボムヨンの対応にやや手を焼いた。
 
FW     
23 稲垣 祥 5.5
本職のポジションではなかったせいか、やや空回り気味だったか。67分に迎えた決定機も大きく枠を外す。
 
9 阿部拓馬 6.5
正確なシュートで先制点をもたらす。縦への突破力で脅威を示しながら、チャンスメイクも果たした。
 
10 バレー 7
勝利の立役者と言える出来。前線でタメを作る動きは効果的で、加入後初ゴールとなったPKで追加点をもたらした。
 
交代出場
11 アドリアーノ 5.0
ボールを失う癖は相変わらずで、攻撃を停滞させる。バレーとは雲泥の差があったパフォーマンスと言って良い。
 
15 伊東純也 5.5
スルーパスでチャンスを作りかける場面もあったが、スピード豊かな突破を活かすには出場時間が短かすぎた。
 
監督
佐久間悟 6.5
バレーの先発起用が奏功し、攻撃を機能させる。相手の反撃に晒されても、ポジションを微修正して難を乗り切った。

次ページ序盤の劣勢を覆せなかった山形は、大半が平均点以下に。

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