【J1展望】1stステージ・12節|甲府 – 山形|指揮官交代の甲府は、4戦負けなしの山形の勢いをかわせるか

2015年05月15日 サッカーダイジェスト編集部

甲府――立て直しへの布石を打てるかは見どころのひとつ。 山形――「引き分けでもOK」のスタンスが必要。

故障者/甲府=福田、石原、松橋、松本 山形=山田、渡辺、宇佐美、伊東
出場停止/甲府=なし 山形=なし

J1リーグ1stステージ・12
ヴァンフォーレ甲府 モンテディオ山形
5月16日(土)/14:00/山梨中銀スタジアム
 
ヴァンフォーレ甲府
リーグ成績(11節終了時):18位 勝点6 2勝0分9敗 3得点・20失点
 
【最新チーム事情】
●樋口監督の契約を解除。佐久間GMが兼任で後任監督に就任。
●ゲーム形式の練習では、バレーが主力組で出場。スタメン起用が濃厚。
●腰痛で前節欠場の阿部拓、負傷で別メニュー調整だった保坂が、全体練習に復帰。
●山形対策の一環として、トレーニングでは攻守の切り替えと球際を強く意識。

【担当記者の視点】
 2勝9敗で最下位に低迷する状況を受け、5月13日に樋口監督との契約を解除。後任には佐久間GMの就任が発表された。監督交代後初めて迎えるリーグ戦で、立て直しへの布石を打てるかは見どころのひとつと言えよう。
 
 14日に行なわれたゲーム形式の練習では、前節の湘南戦で移籍後初出場したFWバレーが主力組でプレー。シャドーの一角には腰痛が癒えた阿部拓の復帰も見込まれるなど、昇格組3連戦の締め括りとなる山形戦は、新たな攻撃ユニット(1トップ+2シャドー)で臨む可能性が高い。
 
 一方で、3バックの並びは前節と同様か。ポジショニングやマークのズレが散見されるなど守備組織は盤石とは言えないが、攻守の切り替え、球際の攻防を意識しながら「0」で抑えたい。

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モンテディオ山形
リーグ成績(11節終了時):13位 勝点12 3勝3分5敗 10得点・11失点
 
【最新チーム事情】
●前節の柏戦でディエゴが2得点。先制点を決めたR・フランクを含め攻撃陣が結果を出し始めている。
●ボランチのアルセウがチームにフィット。持ち味の強さが効いてきている。
●連戦後にオフを挟んで一息つけた週だが、石﨑監督や主将の山岸は逆に試合間隔が空いた影響で生じやすい気の緩みを警戒。「相手よりもまずは自分たち」(山岸)。

【担当記者の視点】
 8節の清水戦からリーグ4戦負けなし。ここにきて上昇気流に乗りつつある。グッドニュースは、得点源のディエゴに当たりが出てきたことだろう。前節の柏戦では、林や石川の好サポートから2ゴール。次節以降も勝負を決する違いになれれば、残留への可能性は膨らむ。
 
 最下位に沈む甲府とのアウェーゲームでは、攻め急がずに無用な失点を避けたい。戦力的にはほぼ互角だけに、油断は禁物である。なにがなんでも勝点3というより、「敵地なのだから引き分けでもOK」というスタンスも必要だろう。せっかく良い波に乗りかけているのだから、その勢いを潰したくない。
 
 ゲームを有利に進めるためにも、やはり肝となるのはハイプレスだ。最終ラインの前でこぼれ球を拾いまくっている松岡、激しいタックルでボールを奪取するアルセウの2ボランチも、ディエゴとともにキーマンになるだろう。
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