「全く違う試合になる」トゥヘル監督、痛快リベンジでトップ4入り大前進にファンの力を強調!両同胞戦士にも賛辞

2021年05月19日 サッカーダイジェストWeb編集部

「観客を立ち上がらせ、興奮させなければならない」

チェルシーは戻ってきたサポーターに、最高の勝利を届けた。(C)Getty images

 トーマス・トゥヘル監督が"12人目の選手"の存在価値を力説した。

 現地時間5月18日に開催されたプレミアリーグ第37節で、4位のチェルシーは3位のレスターとホームで激突した。

 3日前のFAカップ決勝のリベンジに燃えるブルーズは、チャンピオンズ・リーグ(CL)出場権獲得を確実なものにするために勝点3を狙い、立ち上がりから怒涛の攻撃を見せるも、なかなか得点に結びつかない。

 22分と34分には、ティモ・ヴェルナーがネットを揺らすが、前者はオフサイド、後者はハンドが取られ、いずれもノーゴールとなってしまう。

 それでも後半開始直後の47分、CKからアントニオ・リュディガーが腿で押し込み、ようやく先制点を奪うと、67分には、ヴェルナーへのファウルで獲得したPKをジョルジーニョがきっちり決め、2-0とする。

 その後、76分にケレチ・イヘアナチョに1点を返されるが、CLの切符を争うライバルを2-1で撃破。順位でレスターを上回り、アストン・ビラと対戦する最終節で勝利すれば、無条件にトップ4入りが確定することになった。

【動画】チェルシーが痛快リベンジに成功!レスターとの大一番のハイライトはこちら

 この試合から制限付きで観客が入り、今年1月に就任以来、初めてスタンフォード・ブリッジのサポーターの声援を背に戦い勝利を掴んだトゥヘル監督は、クラブ公式サイトでその力の大きさを訴えている。
 
「観客がいるといないでは全く違う試合になる。素晴らしい感覚だったし、これをチーム全員が待っていた。スタジアムに来るサポーターは、このチームからのエネルギーを感じてほしい。このチームは常にそれを提供できるからね。サポーターは派手な動きやゴール、個人の優れたプレーだけを求めてスタジアムに来るのではない。エネルギーを感じるために来るのだし、サポーターにとってチームを応援することは簡単でなければならない。観客を立ち上がらせ、興奮させなければならない。

 このチームはそれができている。選手たちには、ハングリー精神と野心がある。プレーの判断を誤ることもあれば、報われないこともあるが、このチームは常に最大限献身的なパフォーマンスを見せている。これはとても重要なことで、サポーターを喜ばせるものだと思うし、だからこそサポーターは選手たちの背中を押してくれ、大きな力となるんだ」
 
 また、47歳のドイツ人指揮官は、積極的に攻撃に絡み、勝利に大きく貢献したヴェルナーと、貴重な先制点となる今季リーグ戦初ゴールを挙げたリュディガーという、同胞戦士に賛辞を送りつつも、同時に23日の最終戦に向け、気を引き締めることも忘れなかった。

「ティモは非常に良いパフォーマンスを見せてくれたし、多くのプレーに関与していたが、それが彼の仕事なんだ。日曜日も同じように全てのプレーに関与しなくてはならない。今は余分に賛辞を送る時間はない。休暇を満喫してアストン・ビラ戦に向けて準備を進める。それ以外は何もいらない。

 トニがゴールを決めてくれたことも本当に嬉しい。彼は今日も素晴らしいプレーを見せ、頼りになった。だが、今日は特定の選手を褒めたくはない。今は、グループとしての強さを維持し、チーム全員が団結することが重要だからだ。日曜日の試合に向けて再び集中していかなければならない。今は祝福している場合ではないんだ」

 チェルシーは国内リーグでの任務を遂行し、気分良く翌週に控えるマンチェスター・シティとのCL決勝に臨むことはできるか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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