トッテナムFWケインが退団を希望。圧倒的な個人成績もチームタイトルとは無縁…プレミア数クラブが興味か

2021年05月18日 サッカーダイジェストWeb編集部

本人は今夏のEURO2020までに決着を希望

トッテナムの生え抜きスター、ケインの決断に注目が集まる。(C)Getty Images

 トッテナムのイングランド代表FWハリー・ケインが、クラブに退団の希望を伝えたという。英衛星放送『Sky Sports』などが報じている。

 トッテナムの下部組織出身で絶対的エースであるケインは、ここまで公式戦334試合に出場し、220ゴールを記録。プレミアリーグ得点王も2度獲得しており、今季もここまでモハメド・サラー(リバプール)と並び、トップタイの22ゴールをマークしている。

 ただ、個人では圧倒的な成績を残しながら、トッテナムでのチームタイトル獲得はゼロ。今季のリーグカップでは決勝まで勝ち進むも、マンチェスター・シティに0-1で惜しくも敗れ、初の戴冠まであと一歩のところで涙をのんでいた。

 リーグ戦でも一時は首位に立ったが、終盤にかけ失速。先月には指揮官ジョゼ・モウリーニョは電撃解任され、チャンピオンズ・リーグ(CL)出場圏獲得はほとんど絶望的な5位に甘んじている。

 そんな状況下にあって、以前からトロフィーを獲得したいと公言していた27歳は、チームを去ることを決断したようだ。『Sky Sports』のポール・ギルモア記者は「彼個人にとっては、フラストレーションのたまるシーズンだった」として、今回の去就騒動の舞台裏を明かしている。
 
「トッテナムは昨夏、イギリスのあるクラブがケインを獲得しようとしたときに、なんとか説得して残留させたと聞いている。彼らはケインに対して、モウリーニョを1シーズン雇ったのだから、やってみてどうなるか見てみようと言ったそうだ。

 ケインはモウリーニョの下で個人的には素晴らしいシーズンを過ごしたが、チームとしてはCLの出場権を得ることはできず、チャンスは非常に少ない。シーズンは計画通りに進んでおらず、シーズンが進むにつれて、何か他のものが欲しい、離れたいといった気持ちが前面に出てきた」

 本人は今夏のEURO2020までに決着を望んでいるとされ、新天地の候補にはマンチェスター・ユナイテッドやチェルシーなどが挙げられている。一方で、トッテナムとは2024年まで契約を残しており、クラブは一貫して生え抜きのエースを売却する意思はないと主張している。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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