無観客のフェイエノールト戦でウルトラスが突如襲撃。スタジアムが煙で覆われる、異様な光景に

2021年05月18日 サッカーダイジェストWeb編集部

スタジアム関係者は「鍵流通」の可能性を指摘

フェイエノールトの本拠地デ・カイプに突如、数十人のウルトラスが現われた。(C)Getty Images

 無観客で行なわれたオランダ・リーグの試合中に、ウルトラスが襲撃した。現地紙『AD』や英紙『Daily Mail』などが伝えている。

 現地時間5月16日に開催された最終節、フェイエノールト対RKC。ホームの前者が3-0とリードして迎えた67分だった。発煙筒を手に持った数十人のホームチームのサポーターが突如スタンドに現われ、照明弾や花火を打ち上げたのだ。スタジアムはたちまち煙に覆われ、試合は一時中断を余儀なくされた。

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 しかし、侵入者はすぐに立ち去り、試合もほどなくして再開。スコアは動かず、そのままフェイエノールトが快勝を収めている。

 どのようにしてデ・カイプに侵入したのかは明らかになっていないが、スタジアム関係者は以下のように見解を語っている。
 
「考えられるのは、鍵が出回っているのではないかという疑惑だ。ファンのみんなが、今季の状況に不満や失望を抱いていることは理解している。誰もがそれを表現できる。しかし、これは違う。スタジアムへの侵入は、今までにない限界を感じさせる。我々は失望しているよ」

 一方、選手たちは緊張を和らげる意味合いもあってか、サポーターへ拍手も送っていたなかで、フェイエノールトのキャプテン、ステフェン・ベルフハイスは、今回の一件をこう振り返っている。

「もちろん彼らからすれば、プレーオフに向けて我々をサポートするというポジティブな意味合いもあるだろう。それがチームとしての捉え方だった。私たちは彼らのところに行って拍手をして、すぐに終わった。逃げても意味がなかったと思う。とても上手く解決できたよ」

 2016-17シーズン以来、優勝から遠ざかる名門は今季も5位でフィニッシュ。19日にはヨーロッパリーグの出場権をかけたプレーオフ1回戦、スパルタ戦を控えている。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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