大分、長沢の起死回生の同点弾で“九州ダービー”はドロー決着。鳥栖はGK朴一圭のPKストップで勝ち越しを阻止

2021年05月15日 サッカーダイジェストWeb編集部

山下の今季7ゴール目で鳥栖が先制

終盤に起死回生の同点弾を決めた長沢。写真:徳原隆元

 J1リーグは5月15日、第14節の8試合を各地で開催。昭和電工ドーム大分で行なわれた、大分トリニータ対サガン鳥栖は、1-1の引き分けに終わった。

 17位で降格圏に沈む大分は、4位と好調の鳥栖をホームに迎えての"九州ダービー"となった。

 ホームの大分は、0-2で敗れた前節・湘南ベルマーレ戦から3選手を変更。羽田健人、香川勇気、高澤優也を先発で送り出した。

 対する3連勝を含むここ4試合負け無しの鳥栖は、小屋松知哉が外れ、中野嘉大が入った。

 試合は好調を維持するアウェーチームが11分に先制点をゲットする。

 エドゥアルドが敵陣に入ったところで縦パスを供給。林大地が相手DFとの競り合いで潰れ役となり、ボールはペナルティエリア内に流れる。このボールに反応した山下敬大がGKとの1対1を制して、ゴールに流し込み、1-0とする。山下は2試合ぶりの今季7ゴール目を決めた。
 
 リードを許した大分だったが、直後の14分に相手GK朴一圭のパスをカットした高澤がループシュート。これは惜しくもクロスバーの上に。さらに36分、右CKからニアサイドの三竿雄斗がヒールで合わせるがポストの右に、それぞれ外れる。

 その後も相手のペースを崩し、GK朴のミスを誘うなど鳥栖ゴールを脅かす。なかなかゴールが奪えなかったものの、82分ついに大分に待望の同点ゴールが生まれる。

 右サイド下田北斗からのクロスを交代出場の長沢駿が高い打点のヘディングで決め、1-1と試合を振り出しに戻す。

 さらに勢いに乗る大分は直後に、交代出場の大卒ルーキー藤本一輝がペナルティエリア内でファウルを受けPKを獲得。自らがキッカーを務めるものの、ゴール右を狙ったシュートはGK朴に防がれてしまう。

 その後も6分のアディショナルタイムで双方がシュートチャンスを迎えるものの、スコアは動かず、1-1の引き分けに終わった。

 勝点1を分け合った両者。大分は勝点9、鳥栖は同28とした。

 両チームとも19日にルヴァンカップのグループステージ最終節を戦い、22日に次節を迎える。大分は敵地でベガルタ仙台と激突、鳥栖はホームで鹿島アントラーズを迎え撃つ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
 
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