「敬意を欠いている」先発落ちのマネ、クロップとの“握手拒否”が物議!指揮官の見解は…

2021年05月14日 サッカーダイジェストWeb編集部

「本当に文句を言えるのか?」

クロップ監督(左)の握手を拒否したマネ(右)の行動が物議を醸している。(C)Getty Images

 ビッグマッチでベンチスタートになれば、不満が残るのは当然だ。それを指揮官に対して直接ぶつけることの是非は、議論が分かれる。

 リバプールは5月13日、プレミアリーグ第34節でマンチェスター・ユナイテッドに敵地で4-2と勝利した。2位との大一番を制したリバプールは、3位レスターとの対戦を残す4位チェルシーとの差を4ポイントにしている。1試合未消化のリバプールにとって、チャンピオンズ・リーグ出場に向けて希望をつなぐ勝利となった。

 だが、サディオ・マネは手放しで喜べないかもしれない。ユルゲン・クロップ監督がディオゴ・ジョッタをモハメド・サラー、ロベルト・フィルミーノと組ませたからだ。そのジョッタの先制点とフィルミーノの2ゴールで3点をリードすると、指揮官は74分にジョッタを下げてマネをピッチに送り出している。

 試合後、両チームの選手たちに握手やフィストバンプをしていたクロップが、マネに握手しようと手を差し出すと、マネはそれを無視。頭を振りながら何かを口にした。起用に対する不満とみられる。

【動画】クロップにキレる!マネが握手を拒否した瞬間はこちら
 リバプールOBのグレアム・スーネスは、英衛星放送『Sky Sports』で「敬意を欠いている」と、マネの行動に苦言を呈した。

「自分が監督なら、うれしくないね。マネは握手すべきだったと思う。もう少し敬意を示すべきだ。もっとも大切なのは、クラブに敬意を払うことだよ。たしかに外されて不満だっただろう。だが、今シーズンの彼は素晴らしいシーズンじゃなかった。本当に文句を言えるのか?」

 一方、ユナイテッドOBのロイ・キーンは、スーネスに賛同したうえで「監督たちの間で新たな傾向がある。(試合後に)ピッチに入ってみんなとハイファイブすることだ。わたしが現役のころは、監督にハイファイブなどしてもらいたくなかった」と述べている。

「リーグ優勝でもすれば、やるものかもしれない。だが、それでもわたしは疑問だな。選手が怒っているのを見たら、ただ離れるだけだ」

 クロップ自身は「ノープロブレムだ。ジョッタ起用は練習の終盤に決めたからね」と、マネの行動を問題視していないと話した。

「選手たちは普段わたしが説明するのに慣れている。だが、そのための時間がなかった。それだけだ。すべて大丈夫だよ」

 欧州最高峰の舞台への切符を争う残る3試合は、チームの一致団結が欠かせない。

構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部

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