18位に低迷のガンバ大阪、宮本恒靖監督を解任。後任は当面の間、松波正信兼任監督に

2021年05月14日 サッカーダイジェストWeb編集部

小野社長は「チーム状況が改善することは難しいという判断」

ガンバ大阪を知り尽くした宮本監督だが、コロナ禍に見舞われたチームを立て直すことができなかった。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

 ガンバ大阪は5月14日、クラブのホームぺージでトップチームの監督交代を発表。5月13日付けで宮本恒靖監督との契約を解除し、後任は決定次第発表するとし、松波正信強化アカデミー部長が当面の間、監督を兼務するという。

 選手としてもクラブ生え抜きの宮本監督は、当時のユースチームの初代キャプテンを務め、1995年にトップチームへ昇格。2000年に主将に就任した。

 現役引退後の15年にガンバ大阪ジュニアユースコーチ、16年はガンバ大阪ユース監督、17年にG大阪U-23で指揮を執り、翌シーズン途中でトップチームの監督へ就任した。

 トップチームでは、当時不調だったチームを立て直し残留を果たすと、19年シーズンはJ1リーグ7位、昨季はJ1リーグ2位と天皇杯準優勝と着実に成績を上げてきていた。

 しかし、今季は開幕直後の3月にチーム内で新型コロナウイルスのクラスター(感染者集団)が発生し2週間活動を休止。再開後も調子が上がらず、ここまで10試合を消化し、1勝4分5敗、3得点、勝点7の暫定18位と降格圏内に低迷していた。
 
 現状を受けて、G大阪の小野忠史代表取締役社長は「私自身もこれからの更なるチームの成長と飛躍を信じておりましたが、当初の目標であるすべてのステージでの1位を目指す中、10試合を消化した段階でチーム状況が改善することは難しいという判断をし、監督交代の決断を下しました」として、「現時点で皆様のご期待に沿えていないシーズンとなっておりますが、ファン・サポーターの皆様、スポンサーの皆様、ホームタウンの皆様、ガンバに関わる全ての皆様の力で必ずやこの苦しい状況を乗り越えられると信じております。新たな体制でリーグ戦の巻き返し、ACL、天皇杯、ルヴァンカップのタイトル獲得を目指して全員が心をひとつにチャレンジしてまいります。引き続きチームへのご声援のほどよろしくお願いいたします」とコメントを発表している。

 クラブによると、過密日程での連戦中のチーム状況を踏まえて、当面の間はチームの現状をよく知る松波強化アカデミー部長が監督を兼務し、後任は決定次第改めて発表するとしている。

 新体制でのG大阪の初陣は、5月16日のJ1リーグ14節、ホームでの浦和レッズ戦が予定されている。

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構成●サッカーダイジェストWeb編集部
 
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