43歳の大ベテランは、イタリアと世界を代表する名門で、数々のレジェンドと戦ってきた。

　５月11日、ジャンルイジ・ブッフォンが今シーズン限りでユベントスを退団することを発表した。英スポーツ放送局『BT Sports』のインタビューで明かし、自身のSNSでも発表している。

　ブッフォンはSNSで「あらゆることに終わりがある。これが、自分のユーベでの後半の終わりだ。何か月も前から考え始め、熟考したうえで決めた」と話している。

「簡単な決断ではなかった。このへその緒を切るのは簡単なことではないからだ。ここが自分の物語、喜び、涙、家のある場所だ。でも、その瞬間が訪れたのだと承知している。これ以上の感謝はない。自分はすべてを出した。それ以上をもらった」

　パルマ時代に17歳でセリエAデビューを飾ったブッフォンは、2001年に加入したユベントスでスクデット（セリエA優勝）10回という偉業を達成した。2018年夏に一度ユーベを退団、一時は引退に向かったが、パリ・サンジェルマンの誘いでフランスに挑戦すると、その１年後にユーベに復帰。昨シーズンに９連覇を果たしたユーベを支えた。

　19シーズンをユベントスで過ごしたブッフォン。イタリア衛星放送『Sky Sport』はこの日、新旧の同僚たちで構成するブッフォンの「チームメート・ベストイレブン」を選出している。ゴールマウスに立つのは、もちろんブッフォン。システムは4-3-3で、残りの10選手は以下のとおりだ。
 

DF
ジャンルカ・ザンブロッタ
ファビオ・カンナバーロ
リリアン・テュラム
ジョルジョ・キエッリーニ

MF
アンドレア・ピルロ
アルトゥーロ・ビダル
パベル・ネドベド

FW
アレッサンドロ・デル・ピエロ
ダビド・トレゼゲ
クリスチアーノ・ロナウド

　また、その他のビッグネームとして、ダニエウ・アウベス、レオナルド・ボヌッチ、アンドレア・バルザーリ、エドガー・ダービッツ、エメルソン、パトリック・ヴィエラ、ポール・ポグバ、クラウディオ・マルキージオ、マウロ・カモラネージ、ズラタン・イブラヒモビッチ、カルロス・テベス、パウロ・ディバラ、ゴンサロ・イグアインの名前も挙がっている。

「ベスト」は主観によるものだけに、意見は様々だろう。見る者の世代によっても、賛否が分かれるかもしれない。ただ、それだけの年月にわたり、ワールドクラスの選手たちと最高級の舞台で活躍してきたことが、ブッフォンの偉大さを改めて物語っている。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部