現地時間５月11日に開催された延期分のプレミアリーグ第32節で、日本代表FW南野拓実の所属する17位のサウサンプトンは、13位のクリスタル・パレスとホームで対戦した。規定により８日のリバプール戦（●０-２）に出場できなかった南野が、２試合ぶりにスタメン入りを果たした。

　サウサンプトンは開始２分、いきなり先制点を奪われる。FKからゴール前でボールを受けたベンテケに翻弄され、左足で叩き込まれた。

　それでも20分、左サイドのレドモンドのクロスに反応したイングスが、ワントラップから絶妙なコントロールシュートでネットを揺らし、同点に追いつく。

　勢いに乗ったホームチームは25分にレドモンド、27分にアダムスが立て続けにペナルティエリア左から右足を振り抜くが、いずれもGKグアイタの好守に阻まれる。

　32分にはカウンターを発動し、右サイドでパスを受けた南野が中央へラストパスを送り込むも、相手DFのブロックに遭い、チャンスを逃してしまう。さらに36分には相手のクリアを拾った南野がペナルティエリア左のスティーブンスにパス。しかし、絶好機をモノにすることができない。

　迎えた41分には、レドモンドがペナルティエリア内で痛恨のファウルを犯し、PKを献上。ここは守護神フォースターが"職人"ミリボイェビッチのシュートを完全に読み切り、見事にストップした。
 

　前半を１-１で終えたサウサンプトンは後半開始早々の48分、ウォード＝プラウズのCKからアームストロングへと渡り、最後はアダムスが角度のないところから滑り込みながら押し込み、逆転に成功する。

　61分には最終ラインのスティーブンスの軽率なプレーから、ベンテケに抜け出され大ピンチを迎えるが、スティーブンスが必死のスライディングでシュートをブロック。自らのミスを取り戻す。

　そして75分には、勝利を大きく手繰り寄せる追加点をゲット。アダムスの縦パスに抜け出したイングスが前に出てきたGKの動きを冷静に見極め、ゴールに流し込んだ。

　勢いに乗ってさらに攻め込むなか、南野は80分にようやくファーストシュート。ペナルティエリア左から左足を思い切り振り抜くが、手前のDFにブロックされてしまう。

　結局、その後はスコアが動かず、サウサンプトンは３-１で公式戦６試合ぶりに勝利。南野は２月６日のニューカッスル戦（●２-３）以来、３か月ぶりにフル出場を果たした。次は15日にフルアムとホームで対戦する。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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