「久保建英が言っていたのは…」森保監督が明かした、五輪で対戦するフランスと日本の“大きな違い”

2021年05月11日 サッカーダイジェストWeb編集部

「日本がダメとか海外が正しいとかではなく…」

フランスについての印象を語った森保監督。(C)SOCCER DIGEST

 5月11日、日本代表と五輪代表を兼任する森保一監督が、囲み取材に応じた。

 7月に開幕予定の東京五輪では、グループステージで南アフリカ、メキシコ、フランスと対戦することが決定した。

 なかでも、最も強敵と見られているのがフランスだ。2018年のロシア・ワールドカップを制した世界王者は、有望な若手が綺羅星の如く出現している。

 そのフランスについて、「情報をもらって、フランスの選手を分析すると、(年齢的には五輪世代のキリアン・)エムバペ(パリ・サンジェルマン)や(ウスマンヌ・)デンベレ(バルセロナ)など、ヨーロッパのトップオブトップで活躍している選手が非常に多い」と印象を語った。

「日本人選手を中心に(ヨーロッパの試合の)映像を見ているが、同じチームにフランスの選手はゴロゴロいる。ヨーロッパの5大リーグの強豪クラブにも大勢いる。EUROもあるので、最終的にどの選手がメンバーに入るかは予想できない」
 
 なぜフランスなど欧州の強豪国は、五輪世代の若手がトップクラブでプレーできているのか? 

 指揮官は「その国のサッカー文化が大きいと思う、育成システムの違い。日本がダメとか海外が正しいとかではなく、システムや文化の違いがある」と見解を述べた。

「サッカーをビジネスとして捉え、若い選手を育てて売ることで利益を得て、クラブを成長させるということがビジネスモデルとして確立している。だから、カテゴリーはもちろんあるが、"個人昇格"を最優先に考えている。それが当たり前になっている」

 そして、「久保建英は(日本との大きな差は)『競争』と言っていた。明日、バルセロナにいられるかどうかわからなかった、と」とバルサのカンテラ(下部組織)で育った19歳の言葉を明かし、欧州と日本では「厳しさに差がある」と締めくくった。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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