【J1採点&寸評】甲府×湘南|守備で耐えた湘南が、大槻の決勝点で3試合ぶりの勝利

2015年05月10日 サッカーダイジェスト編集部

14本のシュートを放つも、決め手に欠いた甲府。途中出場のバレーは「5.5」。

【警告】甲府=なし 湘南=可児(29分)
【退場】なし
【MAN OF THE MATCH】秋元陽太(湘南)

【試合内容】
 ロングボール中心に攻撃を組み立てた甲府は、「湘南の縦への勢いを抑える」(樋口監督)ことはできたものの、再三のセットプレーのチャンスを得点に結びつけられない。すると50分、後半開始から積極性を強めた湘南の攻勢を受けると、大槻にミドルシュートを決められ先制点を許す。
 
 反撃に出たい甲府は、橋爪、伊東、新加入のバレーと矢継ぎ早に投入するが、86分、87分の決定機は湘南のGK秋元に阻まれる。結局このまま逃げ切られて、甲府は2連敗を喫した。
 
【チーム採点】
甲府 5.5
「今持っている力を出してプランどおりに戦えたが、引き分けにも持っていけない」(樋口監督)のであれば、力不足と言うほかない。
 
湘南 6
相手に倍のシュートを撃たれるなど攻撃では迫力を欠くも、守備の奮闘が光り完封。最後まで足を止める選手もいなかった。

【J1 PHOTOハイライト】1stステージ・11節

【甲府採点・寸評】
GK 
1 荻 晃太 5.5
盛田を目がけたロングキックで攻撃の起点に。先制点を献上後は、焦りからかミスも覗かせた。
 
DF 
22 渡邉将基 5.5
対人の強さは見せたが、やや詰めが甘かったか。「0対0の時間をもっと長くしたかった」と悔やむ。
 
4 山本英臣 5.5
ボランチからCBに戻って先発出場。精度に定評のあるフィードにズレが目立った。
 
17 津田琢磨 6
左CBとしての先発出場は今季初。セットプレーや球際の競り合いで気迫を感じさせた。
 
MF 
24 松本大輝 5.5
持ち前の突破力を発揮したかと思えば、守備面では脆さを露呈。3試合ぶりに先発するも、ムラのあるプレーが目に付いた。
 
6 マルキーニョス・パラナ 5.5
失点につながるボールロストは痛恨。それ以外では、クレバーな位置取りでボールを回収していただけに悔やまれる。
 
23 稲垣 祥 5.5
汗かき役として奮闘し、攻撃では前半に際どいシュートを放つ。ただ、クロスやパスの質に難があるのは相変わらずだった。
 
27 阿部翔平 5.5
セットプレーでのキックの質に比べ、流れのなかから放った左足は正確性を欠く。本来のパフォーマンスに比べて輝きはなかった。
 
FW 
7 石原克哉 6
チャンスには結びつかずも、影を潜めつつあった攻撃面での「嫌らしさ」を随所に発揮。特に前半は、湘南のファウルを再三誘ってFKを得た。
 
19 盛田剛平 5
ボールの収め役になれず、持ち味はまったく活かせていなかった。よりゴール前でプレーできるよう、役割を整理したい。
 
11 アドリアーノ 5
相手の徹底マークに苦しむ。前を向いて突破を図っても、ペナルティエリアに差し掛かる付近で潰された。
 
交代出場
 
MF
28 橋爪勇樹 5.5
相手が引き気味だったこともあったが、持ち味である仕掛けるプレーはあまり見せられなかった。
 
FW
15 伊東純也 5.5
今や相手チームもそのスピードを織り込み済み。今後は警戒されるなかで、なにを見せられるかが問われる。
 
FW
10 バレー 5.5
準備期間が短いなかでできる限りのことはやった。終盤にはCKから惜しいヘディングシュートを放つも、相手GKの好守に阻まれる。
 
監督
樋口靖洋 5
前半は優位に試合を進めながら、後半に入った途端相手にペースを渡す。前節の松本戦に続き、昇格組に2連敗と結果は出せなかった。

次ページ湘南は攻撃に迫力を欠くも、守備陣が奮起し敵地で貴重な勝点3。

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