「人生で最悪の瞬間だった」オーバメヤンがマラリア感染の恐怖を語る。「家族は僕を見て少し怖かったと思う」

2021年05月06日 サッカーダイジェストWeb編集部

「4キロは痩せてしまった」

オーバメヤンがマラリア感染の恐怖を語った。(C)Getty Images

 ガボン代表FWピエール=エメリク・オーバメヤンが、マラリアの恐怖を語った。英公共放送『BBC』が伝えている。

 オーバメヤンはアーセナル加入4年目の今シーズン、序盤こそ爆発力が影を潜め、調子がいまひとつだったものの、2月14日のリーズ戦ではハットトリックをマークするなど、後半戦は復調傾向。直近のニューカッスル戦で、リーグ戦の得点数もようやく二桁に乗せている。

 だが、この病がなければ、もう少しゴールを重ねられていただろう。3月にアフリカでの代表活動中にマラリアに感染したのだ。そのせいで先月は4試合の欠場を余儀なくされた。オーバメヤンは当時を振り返り、4月3日のリバプール戦(●0-3)辺りから、体調不良を感じ始めたと明かしている。

「知っての通り、ガボンはそれほど近い場所ではない。特にリバプール戦でほんの少し疲れを感じたのだが、それは移動のせいだと思った。ただ、それから3日間連続で熱が出た、昼も夜もノンストップでだ。薬などを飲んでも効果がなかった。その後、医師に相談したよ」

 疾病時に身をもって体感した、身体の変化も赤裸々に語った。
 
「病気になったときは、本当につらくて、人生で最悪の瞬間だったよ。僕は3日間入院したんだけど、体重が本当に落ち込み、4キロは痩せてしまったと思う。家族はそんな僕を見て少し怖かったと思うよ」

 それでも現在は、心身ともに順調に回復しているというオーバメヤン。最後は残りの試合に向け、意気込みを伝えている。

「状態は90%といったところかな。でも重要な試合への準備は出来ている。心の中では100%以上だよ。身体もよく反応しているけど、心の中では間違いなく準備万端だね。ピッチ内外で問題が発生したため、今年は本当にタフな年だったが、僕はハングリーであり、クラブのために上手く終えたいと思っている」

 アーセナルは6日に、敵地での第1レグを1-2で落として迎える、ビジャレアルとのヨーロッパリーグ準決勝・第2レグを控える。プレミアリーグでのトップ4入りの可能性が絶たれ、チャンピオンズ・リーグ出場権獲得にはEL制覇しか道がないなか、オーバメヤンはチームを決勝へ導くことができるか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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