「DNAを取り戻す」アーセナル買収に賛同のレジェンド、アンリが熱弁!「多くの人が辞めろと叫んでいる」

2021年05月05日 サッカーダイジェストWeb編集部

現体制での限界を訴える

アンリが自身も参画する古巣の買収問題に言及した。(C)Getty Images

 元フランス代表FWティエリ・アンリが、自身も参画する古巣の買収に言及した。英衛星放送『Sky Sports』が伝えている。

 欧州スーパーリーグ構想を巡り、ファンからスタン・クロンケ・オーナーへ猛烈な批判が集まっているアーセナル。そんな名門クラブの買収に手を挙げたのが、音楽ストリーミングサービスを手掛ける『Spotify』のトップ、ダニエル・エク氏だ。

 38歳のスウェーデン人CEOには、幼少期からグーナーであることも明かして熱意を伝えるなど、その動向に熱視線が送られている。そんななか、同じくアーセナルのレジェンドであるパトリック・ヴィエラ、デニス・ベルカンプとともにエク氏を支援しているアンリが『Monday Night Football』にゲスト出演。注目の問題に口を開いた。

「多くの人が(買収の)話を聞きたがっていたのは知っている。それは真実だ。ダニエルはアーセナルのファンであり、宣伝のために言ったわけではない。彼はとても長い間、アーセナルのファンなんだ。

 彼はすでに(オーナー側に)働きかけていて、良い入札ができるように資金を集めていると自分で言っていた。オーナーは今、耳を傾ける必要がある。多くの人が、辞めろと叫んでいる。私たちは、ファンを巻き込んだ解決策を提案し、クラブのDNAを取り戻そうとしているんだ。議論は必要だが、彼は救いの手を差し伸べてくれた」
 
 アンリによれば、エク氏の優先事項は、、サポーターとクラブの伝統を知っている人たちを理事会に復帰させ、失われたアーセナルのアイデンティティを回復させることだという。クラブ歴代ナンバーワンのスコアラーは、現体制での限界を訴えている。

「彼が何よりもまず、ファンを巻き込みたいと考えていることを知ったとき、私たちは実際にアーセナル・サポーターズ・トラストに会って、私たちが何をしたいかを伝えた。DNAを取り戻すためには、何が起きているかを知ることが必要だからね。

 彼はアーセナルのDNAを再注入したいと考えている。正しい方向性を示すことができる人材が、役員の中にいないんだ」

 エク氏は週明けまでにアーセナルに18億ポンド(約2520億円)の入札を行なうと見られている。17年もリーグ制覇から遠ざかる名門の進む道は、果たして…。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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