「日本では電車が2分遅れるだけで…」パルチザン指揮官が浅野拓磨の契約解除に言及!「とても寂しい」

2021年05月05日 サッカーダイジェストWeb編集部

「誰もがショックを受けた」

パルチザンとの契約解除を発表した浅野。指揮官は悔やみながらも批判はしなかった。 (C)Getty Images

 5月2日、浅野拓磨はセルビア1部のパルチザンとの契約を解除したと自身のブログとSNSで報告。しかし、クラブ側は「契約違反である」と反論し、国際サッカー連盟(FIFA)の管轄組織に持ち込み、裁判で争う姿勢を見せている。

 シーズン閉幕目前での浅野の退団に、パルチザンの選手たちや関係者が次々と非難の声をあげるなか、アレクサンダル・スタノイェビッチ監督が5日に控えたリーグ戦の前日会見に登場。日本人アタッカーの行動について、次のように言及した。現地紙『Telegraf』などが報じている。

「彼の退団には、誰もがショックを受けた。彼がそのような行動を起こすことを示唆していなかったからだ。ショックが大きいのは、私たちがどれだけアサノを愛しているか、どれだけ信じていたか。そして、彼が我々の物語において重要な一部を担っていることを認識しているからだ」
 
 そして、「ひとつも彼を悪く言うことはできない」と語った。

「彼は特別なプロフェッショナルだった。私は長い間、こんな人物に会ったことはなかった。起こったことは喜ばしいことじゃないが、私は人間の違いや異なる文化を理解している。悔やむべきは、彼は我々とすべてを話し合う機会があったのに、それをしなかった。(シーズンが終わるまでの期間に)クラブに警告書を送るように手続きすることもできたが、それをしなかった。不満はそれだけだよ。

 我々の文化、人間はそれぞれ違うことを理解しなければならない。日本では、電車が2分遅れるだけで、駅長は自死したくなると聞いた。ただただ残念だ。そして彼がいなくなると、とても寂しい」

 浅野は契約解除を報告するブログやSNSで、「いつも信頼して後押ししてくれた」と感謝を綴っていたスタノイェビッチ監督。愛する教え子との別れを嘆きながらも、最後まで糾弾することはなかった。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
 

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