「イギリス人になろうとしている」記録的大勝にポグバは口も滑らか。PK献上には「腕がなくてもタックルできるように…」

2021年04月30日 サッカーダイジェストWeb編集部

B・フェルナンデスはキャリアハイの32得点越え宣言

チーム5点目を決め、リンデロフ(左)と喜びを分かち合うポグバ(右)。(C)Getty Images

 記録的大勝に、選手たちが声を弾ませている。

 マンチェスター・ユナイテッドは現地時間4月29日、ヨーロッパリーグ(EL)準決勝・第1レグで、ローマとホームで激突。9分にブルーノ・フェルナンデスが先制しながら、15分にポール・ポグバのハンドで与えたPKで同点ゴールを奪われると、34分にも失点し、あっさり逆転を許してしまう。

 しかし、後半は自慢の攻撃陣が爆発。48分と64分のエディソン・カバーニのゴールで再逆転すると、ここから71分にB・フェルナンデス、75分にポグバ、86分にメイソン・グリーンウッドと立て続けにゴール。終わってみればユナイテッドは6-2の圧勝で、決勝進出へ大きく前進した。

 2得点で勝利に大きく貢献したB・フェルナンデスは試合後、メディアの取材に対応。興奮気味に"最高の夜"を振り返っている。

「チームのパフォーマンスは最高だったよ。結果も僕たちにとって素晴らしいものになった。失点がなければもっと良かったけど、とにかく後半は良い仕事ができたと思う。ハーフタイムに監督が言ったんだ。僕らにはハーフタイムが4回あると。そのうちの1つが終わって、そこでは負けた。だが、2つ目は僕たちが勝った。でもまだ2つ残っているから、しっかり集中して、この対戦を勝ち切るよ」

 ポルトガル代表MFは、ここまで公式戦26得点と圧巻のパフォーマンスを披露している。それでも、飽くなき向上心を持つ26歳は、2018-19シーズンに打ち立てたキャリアハイの記録を持ち出したうえで、更新へ強い意欲を見せている。
 
「スポルティング時代には32点決めているから、その数字は追い越したいと思っているよ。自分自身の目標としては、毎シーズン、成長すること。32点決められたのだから、それより上を目指せるはずだからね。それを夢見て、そのために頑張れば達成できる。それともっとアシストも増やしていきたいね。これまでの自己ベストは20アシスト。今シーズンがいくつか覚えてないけど(実際は16アシスト)、またこの数字を達成しないといけないね」

 一方、会心の勝利に口も滑らかだったのが、フランス代表MFポグバだ。英メディア『BT Sport』のインタビューで、スライディングをした際に、腕にボールを当てPKを献上してしまったプレーを振り返り、軽快なジョークを飛ばしている。

「僕はタックルの仕方が分からないんだ。タックルしてイギリス人になろうとしているんだけど、もっと練習しなきゃ。腕がなくてもタックルできるように練習する必要があるね。

 アンラッキーだよ、僕にとっては。今シーズンはペナルティで何度もアンラッキーな目に遭っているから、これを学ぶことから始めないといけないね」

 欧州主要大会の準決勝では、1964年5月にレアル・マドリーがチューリヒ相手に達成して以来、57年ぶりの6ゴールを挙げたユナイテッド。勢いそのままに4年ぶりのタイトルを奪取できるか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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