元日本代表FW工藤壮人、「自分らしい形」で待望の豪州初ゴール!舞台は柏時代の思い出の地「また来れるとは」

2021年04月30日 サッカーダイジェストWeb編集部

1年の無所属期間を経て、昨年12月に加入

初ゴールを決め、チームメイトに祝福される工藤(中央)。(C)Getty Images

 オーストラリア1部ブリスベン・ロアーの工藤壮人が現地時間4月29日、自身のインスタグラムを更新。喜びの声を伝えている。

 来週31歳の誕生日を迎える工藤は、2009年に柏レイソルの下部組織からトップチームへ昇格しプロキャリアをスタートさせると、13年にはJ1・5位タイの19ゴールを記録するなど、長らく主力として活躍。その年には日本代表にも初招集されている。

 16年にMLSバンクーバーへ自身初の移籍で海外挑戦を果たし、翌年に帰国後は、サンフレッチェ広島、レノファ山口と渡り歩き、1年間の無所属期間を挟んで、昨年12月から現所属のクラブでプレーしている。

 ただ、チームメイトの20歳の檀崎竜孔が、3戦連発を含む6ゴールとインパクトを残す一方で、工藤は思うように出場機会を伸ばせず。先発はここまでわずか1試合に留まっている。

 そんななかで迎えた、28日のセントラルコースト・マリナーズ戦(〇4-0)だ。檀崎と代わり、この日も84分からの途中出場となった背番号9だが、見せ場は9分後に訪れる。右サイドからのグラウンダーのクロスに、タイミングよく相手DFの間に割って入ると、右足で冷静に押し込み、鮮やかにネットを揺らしてみせたのだ。元日本代表FWは山口時代の19年9月1日以来、1年半ぶりのゴールを奪った。

【動画】らしさ全開!工藤のJ2山口時代以来、1年半ぶりのゴール
 試合から一夜明け、工藤はインスタグラムで「オーストラリア移籍後、自分らしい形で初ゴールを決めることができました。たくさんの祝福コメントありがとうございました」と、待望の一発を報告。これにはファンからも「待ってました」「ゴールゲッターの嗅覚ですね!」「これからのゴール量産、期待してます」といった、興奮のコメントが寄せられている。

 また、今回ゴールを決めたセントラルコーストは、思い出の地でもある。本人が試合前に「2013年のレイソル在籍時、ACLで訪れたセントラルコースト。自分がAリーグに所属して、試合でまた来れるとは」と伝えたように、8年前に1度足を踏み入れていたのだ。ちなみに当時エースだった工藤は、3-0で大勝したセントラルコースト戦で、1ゴールを挙げている。

【動画】8年前に同地で!エース工藤が柏時代にACLで決めた一発

 酒井宏樹(マルセイユ)や指宿洋史(清水エスパルス)、武富孝介(京都サンガFC)らも名を連ねる柏ユース黄金世代のひとり。世代屈指の点取り屋は、このゴールから一気に量産体制へと入り、その名を再び轟かせるか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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