ルヴァン杯・鳥栖戦でピトゥカが待望の鹿島デビュー! Jリーグに抱いた第一印象は「やたらと…」

2021年04月29日 サッカーダイジェストWeb編集部

「長い間試合をしていなかったので、試合勘やリズムは衰えている」

64分に交代出場し、Jリーグデビューを果たしたピトゥカ。※写真は会見中のスクリーンショット

 ルヴァンカップのグループステージ第4節、鹿島アントラーズは、アウェーでサガン鳥栖と対戦し2-2の引き分けで終わった。

 14分に鳥栖のFWオフォエドゥに先制点を許すものの、29分に杉岡大暉の鹿島での初ゴールで同点に追いつくと、前半のアディショナルタイムにはその杉岡が右SB広瀬陸斗へピンポイントクロス。強烈なヘディングシュートは相手GKとDFに当たり逆転に成功した。終盤に鳥栖の湯澤洋介にゴールを許し同点とされるものの、勝点1を積み上げAグループ首位を守った。

 この試合で遂にベールを脱いだのが、鹿島の新戦力MFディエゴ・ピトゥカだ。2-1と1点リードしていた64分に染野唯月に代わってピッチに登場した。

 しかし、「ボールが頭上を飛び交う展開が多くなってしまい、彼の持ち味が発揮されにくかったと思う」と試合後に相馬直樹監督が振り返るように、ボールタッチの機会は多くなかった。
 
 試合後にオンライン上で取材に応じたピトゥカは、待ちに待ったJリーグデビュー戦について「長い間試合をやっていなかったので、試合勘やリズムというのは衰えている。いくらフィジカルのコンディションが良くても、そういう感覚的なものは試合をやりながら戻すしかない。期待してくれたサポーターには感謝しているのと同時に、今日ピッチに立たせてくれたスタッフにも感謝したい。徐々に試合を重ねて、こうして途中出場からでも試合勘を取り戻していきたい」と抱負を語った。

 さらにJリーグへの対応にも抜かりがない。

「(Jリーグに)どう慣れるのかということで、自分たちの試合だけでなく、他のチームの試合も見ています。コンタクトも多いし、やたらと走るというところもある」とブラジル時代との違いを分析し、対応するためには意識しながら試合の中で取り組んでいくしかないと明かした。

 この日のプレーは、周囲と噛み合わずチャンスを作り出すことはできなかったものの、それでも視野の広さを感じさせるパスを披露するなど今後への期待は十分。

 今後も、中2日でJ1リーグ12節・横浜FC戦、その後中3日でのルヴァンカップ・アビスパ福岡戦と過密日程が続くだけに、チームにとってはピトゥカの本領発揮が待たれるところだろう。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部 
 
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