「2年で去るつもりは…」史上最高額でバイエルンに“移籍”する33歳ナーゲルスマン、その決め手を明かす

2021年04月28日 サッカーダイジェストWeb編集部

「ライプツィヒは特別な場所」

監督としては史上最高額の違約金でバイエルンの監督に就任するナーゲルスマン。(C)Getty Images

 現地時間4月27日、ドイツ1部バイエルンは、来シーズンの監督に、現在RBライプツィヒを率いる33歳の若き指揮官、ユリアン・ナーゲルスマンが就任することを発表した。契約は2026年までの5年間となる。

 ナーゲルスマンは2016年2月にホッフェンハイムで、当時28歳とブンデスリーガ史上最年少監督となり、2019年に契約解除金500万ユーロ(約6億2500万円)を支払ったRBライプツィヒ入り。昨シーズンには、チャンピオンズ・リーグ(CL)のベスト4に到達した史上最年少監督となった。そして、わずか2年で今度が絶対王者に引き抜かれることになった。

 そして、先んじて就任を発表したバイエルンに続き、送り出すライプツィヒもプレス向けのリリースを出し、オリバー・ミンツラフ代表のコメントを掲載している。
 
「新シーズンのバイエルンの監督について、ナーゲルスマンから我々に話があった。オープンな話し合いのなかで、バイエルンというクラブの監督になることは彼にとって生涯の夢であり、今シーズン終了後に機会があればミュンヘンに移りたいと正直に話してくれた。

 我々としては彼の退任は計画になく、長期契約を結んでいた。だが、彼が新たな場所での監督となることを非常に強く望んでいることが理解できた。そして話し合いの結果、一定の条件を満たしたうえで、そのドアを開くことにした」

 当事者のナーゲルスマンは「私にとってライプツィヒはとても特別な場所」と感謝を述べている。

「2年で去るつもりはなかったので、重い気持ちでこのクラブを去るのは確かだ。だが、バイエルンでの監督業にエキサイティングな気持ちを抱き、こうした機会があれば引き受けたいと思っていた。これは私にとって特別なことだった。バイエルンで自分に何が期待されているのかは理解しているし、実行可能だと思っている。7月1日から新しい仕事に臨みたい」

 現地紙『BILD』によれば、契約解除金は最大で2500万ユーロ(約31億2500万円)をバイエルンがライプツィヒに支払うということで話はまとまったようだ。この金額は監督として史上最高額となる。

 33歳の青年監督が、かつては「FCハリウッド」と揶揄されたドイツの巨頭でどんな手腕を発揮するのか。世界中から注目が集まっている。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
 
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