122分にヘッドで劇的同点弾演出&PK2本ストップ!GKがジェラード・レンジャーズ撃破の立役者に

2021年04月27日 サッカーダイジェストWeb編集部

まるで自分が得点を決めたかのように…

大はしゃぎのGKクラークを笑顔で追いかけるチーメイトたち。(C)Getty Images

 土壇場で"11人目"のフィールドプレイヤーがチームを救った。

 セント・ジョンストンは現地時間4月25日、スコティッシュ・カップ準々決勝で、スティーブン・ジェラード監督率いる、王者レンジャーズと対戦。試合は膠着状態が続きスコアレスで延長に突入したなか、117分に痛恨の失点を許し、絶体絶命の状態に追い詰められるが、122分だった。

 CKからのクロスに、ラストチャンスに懸け攻撃参加していたGKザンダー・クラークがドンピシャヘッド。すると、これをゴール手前にいたクリストファー・ケインが上手く足で合わせ、ゴールへ押し込んだのだ。アシストのクラークはまるで自分が得点を決めたかのように、感情を爆発させ猛然とダッシュ。チームメイトも笑顔で追いかけ、熱い抱擁を交わした。

【動画】CKからGKがドンピシャヘッド!122分に生まれた記憶に残る同点弾

 その後、完全に勢いに乗ったスコットランド人守護神は、PK戦で見事にシュートを2本ストップ。準決勝進出へ導く立役者となった。
 
 記憶に残る鮮烈な活躍ぶりには、米スポーツ放送局『ESPN』も「GKは最後の最後まで頑張った」と、劇的同点弾の映像を公開。ファンからは興奮の声が集まっている。

「クラークはドリームリーグの先発GKだ」
「実際に決めた仲間が一緒にゴールを決めたかのように祝っているのが微笑ましい」
「ゴールを決めた時のあの感覚を味わえるGKはほとんどいない」
「ちょっと待って、レジェンドのジェラード・レンジャーズ相手じゃないか」
「なんで誰も彼をマークしていなんだ?」
「守備側は自分たちのGKだと勘違いしたのか」
「彼を攻撃に使おう」

 文字通りの全員サッカーを体現したセント・ジョンストン。この勢いのまま一気に頂点へと駆け上がることはできるか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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