「何もなかったフリはできない」UEFA会長がマドリー、バルサ、ユーベに“厳しい措置”を示唆。英紙はCL出場禁止処分の可能性を報道

2021年04月25日 サッカーダイジェストWeb編集部

「イングランドの6クラブと他は違う」

チェフェリンUEFA会長がESL署名12クラブへの処分を示唆した。(C)Getty Images

 UEFAのアレクサンダル・チェフェリン会長は、欧州スーパーリーグ構想が事実上とん挫しても、12クラブを「おとがめなし」にすることはできないと考えている。

 サッカー界を大きく変える可能性もあったSL構想は、プレミアリーグの6クラブがまず撤退を表明。イタリア勢やアトレティコ・マドリーも断念し、実現は不可能となった。一部のクラブは公式に謝罪をしている。

 しかし、チェフェリン会長は英紙『Daily Mail』のインタビューで「彼らがやったことの結果は全員が負わなければいけない。われわれは、何もなかったフリをすることはできない」と話した。

「あのようなことをして、『みんな自分を憎んでいるから罰せられた』と言うことなどできない。彼らは他人ではなく、自分たちが理由で問題を抱えたのだ。彼らがしたことはOKじゃない。われわれがやるべきことについて、今後数日でみていこう」
 
 そのうえで、チェフェリン会長は「わたしにとって、イングランドのクラブとその他の6クラブとの間には明白な違いがある。彼らは最初に撤退した。間違いを犯したと認めた」とも述べている。

「わたしにとって、この12クラブには3つのグループがある。イングランドの6クラブと、その他の3クラブ(アトレティコ・マドリー、ミラン、インテル)。それから、地球は平らだと感じ、SLがまだ存在すると考える者たちだ。それらの間には大きな違いがある。ただ、責任は全員が負うだろう。どのようにかは、これから見ていく」

『Daily Mail』紙は、12クラブの来季チャンピオンズ・リーグ(CL)出場禁止処分もあり得ると報じた。UEFAトップの発言からは、レアル・マドリー、バルセロナ、ユベントスに対して特に厳しい処分を科す意向もうかがえるが…。

 一方で、同紙によると、UEFAは先日理事会で承認された2024年からのCL新形式を見直す用意があるという。世界を揺るがしたSL構想を巡る事件は、まだ大きな影響を及ぼすかもしれない。

構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部
 
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