「非常に重い責任」相馬アントラーズは“激震”を乗り越え、前に進むことができるか

2021年04月14日 サッカーダイジェストWeb編集部

「そうですね……、ちょっと言葉が出てこないな」

新たに鹿島を率いることになった相馬監督。「強いアントラーズを取り戻す」と語る。(C)KASHIMA ANTLERS

 J1の鹿島アントラーズは4月14日、ザーゴ監督の解任と相馬直樹コーチの監督就任を発表。同日、相馬新監督のオンライン会見を実施した。

 現在の率直な感想を問われた指揮官は「そうですね……、ちょっと言葉が出てこないな」と戸惑いを見せる。それでも「まずはこの状況になったこと、私も中にいたコーチとして、非常に責任を感じています」と語り始める。

「ただやはり、止まっていられるわけでもないので。もう一度、強いアントラーズを取り戻す、さらに前に進んでいくために、ということで話をしていただきました。非常に重い責任だと思っていますけど、自分がこの鹿島を、大事に思っているクラブを、前に進めるために、力になれればと思っています」

 気持ちの整理がまだつけられていないかもしれないが、ゆっくりと紡ぎ出される一つひとつの言葉からは、強い決意と覚悟が滲み出る。

 相馬アントラーズの初陣は3日後のアウェー徳島ヴォルティス戦。準備する時間は多くなく、チームからはまた新たに新型コロナウイルスの陽性者も出てしまった。現状を踏まえて、いかに戦いに臨むか。

「今やれること、まず見つめなければならない課題にフォーカスしなければならない」
 
 監督交代、コロナ感染。こうした事態を踏まえ、相馬監督は「激震」と表現した。そのうえで、「そのエネルギーをピッチで戦うというひとつの方向に向かわせる。戦う準備を、ファイトする準備をしっかりしなければならない」と気合いを入れる。

 相馬新監督の下、"強いアントラーズ"を取り戻す戦いが始まった。

構成●サッカーダイジェストweb編集部

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