「前回の試合にはなかった」なでしこキャプテン、中島がこだわった中央突破!「真ん中から行くのが一番いい」

2021年04月11日 サッカーダイジェストWeb編集部

遅れて合流した長谷川唯がアクセントに

4月の代表活動ではこれまで務めていた左サイドからボランチに活躍の場を移した中島。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

 なでしこジャパンは4月11日、国立競技場で国際親善試合のパナマ女子代表戦を戦い、7-0で勝利を収めた。

 3日前のパラグアイ戦に続き、この試合でも先発し、キャプテンマークを巻いた中島依美は、「こういう状況のなか、こうして私たちのために色々な人がサポートしてくれて、こういう場所でできたので、本当に色々な人に感謝の気持ちでいっぱいですし、自分たちはサッカーを通じてこれからも色々な人に勇気だったり、笑顔を届けられれば」と試合ができる喜びを語った。

 7-0と大勝したパラグアイ戦後には「もう少し攻撃の部分で工夫が必要だった」と釘を刺したキャプテンは、この日チームとして再三狙っていた中央突破について、「実際、サッカーをやっていても真ん中から行くのが一番いいですし、相手は違いますけど、前回の試合にはなかった崩し方だったので、それはよかったかな」と改善できたことに手応えを感じたという。

 また、初戦では不在だった長谷川唯も加わり、「前回、パス、パス、パスという意識がすごく多かったので、そのなかでドリブルだったりを上手く組み合わせながらできたんじゃないか」として、「唯はパスもドリブルもできる選手なので、そういったアクセントというか、そういう選手になったんじゃないかと思います」と評価した。
 
 その一方で「相手が違うなか、ちょっとテンポが悪くなった時間帯も多かったのかなと個人としては感じていて、サイドを使いながら、うまく揺さぶって、そのなかで縦にも、もうちょっと入れられたらよかった」と課題も挙げた。

 五輪本番を見据えて、中島は「自分たちの課題もこの2試合を通じてありましたし、それがどの相手にもできるようになりたい」とさらなる向上を誓った。

 なでしこジャパンはこの後、5月のトレーニングキャンプ、6月から7月にかけて合宿と3試合の親善試合を経て7月21日に開幕予定の東京五輪本番に臨む。

 母国開催のオリンピックで、2012年のロンドン大会以来のメダル獲得となるか。今後のブラッシュアップに期待したい。

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構成●サッカーダイジェストWeb編集部
 
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