横浜、猛攻実らずスコアレスドロー… 五輪世代の前田らが躍動するも、仙台の堅守を崩しきれず

2021年04月11日 サッカーダイジェスト編集部

仙台は今季初めて無失点に抑える

前田は驚異のスプリントからプレスを仕掛け、チャンスを演出した。(C)SOCCER DIGEST

  J1リーグは4月11日、各地で第9節の8試合を開催した。ユアテックスタジアム仙台で行なわれたベガルタ仙台と横浜・F・マリノスの一戦は、0-0の引き分けに終わった。

 前節、仙台は徳島ヴォルティスに敗れ6連敗を記録。対する横浜は難敵セレッソ大阪に2011年以来の勝利を収めるなど、対照的な状態で迎えた両者の一戦となった。

 開始早々、仙台がチャンスを掴む。3分、氣田亮真が相手陣内でボールを奪いペナルティエリアに進入。中にいた松下佳貴がパスを受けシュートを放つが、これは相手GKの正面を突き、キャッチされてしまう。

 両チーム譲らない攻防が続くなか、次の決定機は横浜。12分、仲川輝人が相手GKヤクブ・スウォビィクのこぼしたボールを奪い、天野純にパス。天野はGKが離れたゴール前にクロスを送るものの、相手にクリアされ得点にはつながらず。

 26分には横浜にチャンス。エウベルの縦パスに反応した仲川が抜け出すと、相手に倒されペナルティエリア付近でフリーキックを獲得。キッカーの天野は直接ゴールを狙うが、J・スウォビィクのファインセーブで止められてしまう。
 
 前半は主に横浜がボールを持つ展開で、東京五輪世代の前田大然のスプリントなどを活かして猛攻撃を仕掛けるが、仙台はコンパクトなブロックで守り続け、前半をスコアレスで折り返した。

 仙台は今季リーグ戦で初めて、前半を無失点で終わらせた。
 
 迎えた後半、先にチャンスを掴んだのは横浜。48分、右CKからフリーになったチアゴ・マルチンスが叩きつけるヘディングシュートを放つ。しかしこれは相手GKの正面で難なくキャッチされた。

 対して仙台は53分。裏に抜け、ボールを受けた赤﨑秀平は相手キーパーと1対1に。横に抜け出した西村拓真にパスを出したものの、数センチで触れることが出来ずボールは流れてしまう。

 横浜は63分にオナイウ阿道、水沼宏太、渡辺皓太の3枚を投入。すると69分、渡辺の鋭いスルーパスに反応したオナイウが右サイドからクロスしエリア内のエウベルへ。エウベルのヘディングシュートは枠に入らなかったが、交代選手が早速チャンスを演出した。

 その後も横浜はボールを保持しパス回しからチャンスを作るが、仙台の守りを崩し切ることは出来ず、0-0の引き分けで試合終了した。
  
 この結果により、横浜はリーグ7戦無敗。仙台は6連敗を止め開幕戦以来の勝点1を獲得した。

 次節、横浜は16日(金)に北海道コンサドーレ札幌と、仙台は17日(土)に横浜FCと対戦。両チームとも敵地での一戦となる。


構成●サッカーダイジェスト編集部
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