“新生横浜FC”が始動! 早川新監督が明かす強い覚悟と今後のビジョンは?「このクラブでの最後のミッションだと…」

2021年04月09日 サッカーダイジェストWeb編集部

「ハヤ頼むね」下平前監督&カズから激励も

新たに横浜FCのトップチームを指揮することになった早川新監督が就任会見に出席した。※写真は会見のスクリーンショット

 4月9日、横浜FCの下平隆宏前監督解任に伴い、新たにトップチームの指揮を執ることとなった早川知伸氏がオンラインでの就任会見に出席した。

 早川新監督が、クラブから監督就任の可能性の話を聞いたのは今週の5日。その後、0-3で敗れた7日のサンフレッチェ広島戦後に正式な打診の連絡があったという。当時の心境については、「ビックリです。まさか自分だとは思っていなかったので、言われたときには、"えっ?"と正直思いました」と明かした。

 現役時代は横浜FCでプレーし、これまでユースなど下部組織の監督を務めていた新指揮官は、「自分自身がこのクラブで本当に成長させていただいて、ここまで来させてもらっている感謝の想いと、強い覚悟や決意を持って引き受けさせていただいた」と決断に至った真意を説明している。

 外から見ていたトップチームの印象については、「選手たちが躍動しているとはあまり思えないところがあった」とし、今後チーム作りを行なううえでのビジョンを口にした。

「失点が多くなったり、勝ち切れない原因には守備もあると思う。ただ守備だけではなく、攻撃も含めて全体的に修正し直さなければいけないと感じています。選手たちのアグレッシブさを引き出すために、まずは『サッカーってシンプルだよね?』という話を就任時に選手たちにしました。ゴールを奪う、ゴールを守るということはシンプル。それによって(選手たちは)昨日、今日のトレーニングでもすごく積極的にやってくれているように感じます」
 
 そのうえで、引き継ぐべきこれまでのスタイルと、修正すべき点をうまく融合させて立て直しを図ることを誓った。

「下平前監督のポゼッションサッカーも、自分自身コーチ陣の立場として勉強させていただきました。(自分と)本当に考え方もすごく似ていると思っていて、勉強させてもらったなかで、積み上げているものもあるのでそこは残していきたい。ただ、そのなかでも修正していくべきことは少しイメージできている。クラブの方針も含めて、攻守において主導権を握ったアタッキングフットボールを目指すというところは変わりません」

 就任にあたり、下平前監督には「ハヤ頼むね」、FW三浦知良からは「やりたいサッカーをやれ」と激励の言葉をもらったという早川監督。今季いまだ未勝利で、最下位に低迷する難しいチーム状況での就任となったが、「監督を引き継ぐことになった以上、今後は解任、辞任しかないのは感じている。このクラブでの最後のミッションだと位置付けている」と強い覚悟を持って率いることを強調した。

 J1残留へ向け、新生横浜FCが動き出す――。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
 
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