なでしこ、7発快勝もキャプテンの中島依美は修正点を指摘。「攻撃の部分で工夫が必要」

2021年04月09日 サッカーダイジェストWeb編集部

「個人としてはまだまだ」とキック精度にも言及

2、3点目の起点となるなど、ゲームメイクが光った中島。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

 なでしこジャパンは4月8日、ユアテックスタジアム仙台でパラグアイ女子代表との国際親善試合を行ない、7-0の大勝を収めた。

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 昨年3月のシービリーブス・カップ以来約1年ぶりとなった国際試合で快勝したものの、選手たちに慢心はない。

 この日キャプテンを務めた中島依美は、「攻撃する時間が長かったけど、もう少し攻撃の部分で工夫が必要だった」と振り返る。

 これまでサイドハーフでの出場が多かった中島は、ボランチで先発。「課題は簡単なミスを何回かしてしまったこと。もう少しチェンジサイドができたのかなと思いました。プレスバックだったり、球際は以前より個人としてイケていた部分もあったと思います」と複数のポジションをこなせるユーティリティ性を発揮した。

 さらに、コンビを組んだ三浦成美ら中盤の選手と流動的にポジションを取り、巧みなパスワークでゲームをコントロール。前線にも頻繁に顔出した。特にINAC神戸レオネッサのチームメイトで、この日左サイドに入った杉田妃和とは「ヒナも分かっていますし、そこは臨機応変にやれたと思います」と阿吽の呼吸を見せた。
 
 その一方で、ほとんどの時間帯で日本がボールを握り、相手陣内でプレーしていたものの、キック精度や連係の乱れもあり、7ゴールを奪っていても物足りなさが否めない試合でもあった。

 中島自身、FKから相手のオウンゴールを誘発したものの、「オウンゴールになったシーンも、もっと前に蹴りたかったので、個人としてはまだまだ」とキック精度を課題に挙げている。

 しかし、久々の代表戦。さらに今年はプレシーズンマッチはあるものの、WEリーグ開幕まで公式戦も行なわれない、特殊な状況下でのゲームだっただけに、「勝てたことは良かったと思います」と安堵の様子も浮かべた。

 そして、「攻撃面の崩しは、まだまだ足りない部分が多かった。期間は短いが修正してやれれば」と東京五輪さながら、中2日で行なわれる次戦のパナマ戦へと照準を合わせた。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
 
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