狙いすましたロングフィードは「ちょっとミスった」がゴール演出。元FWのCB宝田沙織の可能性

2021年04月08日 サッカーダイジェストWeb編集部

自身のユーティリティ性を「もっと極めたい」

「リズムを後ろから作れなかった」と反省する宝田だが、確かな技術で岩渕のゴールをお膳立てした。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

 7-0と完勝したパラグアイ戦で、なでしこジャパンの宝田沙織はCBで先発フル出場。試合を次のように振り返った。

「(チームとして)けっこう攻めている時間が長くて、そのなかで後ろが重たすぎず、どう得点に絡めるかというところで、少し迷ったりして、リズムを後ろから作れなかった」

 本人はそう反省の弁を述べるが、63分には狙いすましたロングフィードで岩渕真奈のゴールを演出している。

「ハーフタイムの時に、FWが斜めの動き出しをするから蹴ってほしい、と話していたので。そこが見えて蹴ったら、ちょっとミスったんですけど、ゴールにつながったので良かったです」

 この日はCBでのプレーだったが、かつてはなでしこリーグ2部で22ゴールをマークし、得点王に輝いた経歴を持つ元FWでもある。ただ本人は「中学とか高校でも、CBとかはけっこうやっていた」とこともあり、DFとしての能力も高い。
 
 東京五輪の登録メンバーは18人。複数のポジションをこなせる存在はチームにとって大きい。そこは宝田自身も「プラスになると思う」と語り、そのユーティリティ性を「もっと極めたい」とさらなる成長に意欲を見せた。

構成●サッカーダイジェストweb編集部

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