「フィニッシュはずっと課題」大量7発のゴールラッシュも…なでしこ高倉監督は“精度”に満足せず

2021年04月08日 サッカーダイジェストWeb編集部

開始5分に先制!計7発を叩き込むもフィニッシュの精度を問題視

なでしこジャパンはパラグアイを相手に7-0で大勝。しかし指揮官は満足感を示さなかった。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

 なでしこジャパンが五輪イヤーの初戦を大勝で飾った。ユアテックスタジアム仙台で行なわれた日本女子代表対パラグアイ女子代表の一戦は、開始6分の南萌華の先制弾を皮切りに7得点のゴールラッシュ。エースの岩渕真奈が2ゴールを含む5得点に絡み、守ってもきっちりとゼロで抑え切るなど攻守両面で盤石の試合運びを見せた。

 試合後にフラッシュインタビューに対応したなでしこジャパンの高倉麻子監督は、まず「遠くパラグアイから来ていただき試合ができた。お礼を言いたい」と対戦相手に敬意を表すと、「本当にたくさんの方に来ていただいて応援していただき、ありがとうございました」とスタジアムに来場してくれたファンに、感謝の意を口にした。

 試合は7-0と一方的なスコアとなり、高倉監督も「ゲームは攻守ともに選手が狙ったことを出そうとして、ファイトしてくれたと思う」と内容には一定の評価を与えた。しかし、「やろうとしたことは表現できていたが、最後のところでフィニッシュが取れないところもあったので、そこは課題にしてトレーニングしていきたい」とも語り、大量得点を奪いながらも、決して満足はしていないようだ。

 また、五輪に向けて積み上げていきたいポイントを問われると、「ゲームを見ても分かるようにフィニッシュはずっと課題だと思うので、そこの精度を上げること」とやはりフィニッシュの精度を上げていくことを挙げる。さらには「攻守ともにいろんな細かいところも組み合わせが変わってくると、変わってくると思うので詰めながらやっていきたい」とし、さらにチームの完成度を高めていく構えだ。

 なでしこジャパンは、4月11日に国立競技場でパナマ女子代表と国際親善試合を行なう。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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