【J1展望】1stステージ・9節|鹿島-甲府|浮上のきっかけを掴むのはどちら? 若い力の活躍に注目!

2015年05月01日 サッカーダイジェスト編集部

鹿島――U-22代表の植田がスタメン復帰へ。 甲府――浦和戦で躍動した伊東、堀米の奮起に期待。

故障者/鹿島=ダヴィ 甲府=福田、B・ジバウ、松橋、保坂
出場停止/鹿島=ファン・ソッコ 甲府=なし

J1リーグ・1stステージ9節
鹿島アントラーズ―ヴァンフォーレ甲府
5月2日(土)/15:00/県立カシマサッカースタジアム
 
鹿島アントラーズ
リーグ成績(8節終了時):8位 勝点11 3勝2分3敗 13得点・12失点
 
【最新チーム事情】
●今季初の連勝へエース金崎が充電完了。
●ターンオーバーの可能性もあり。
●開幕からの連続失点はいつまで続くのか。
 
【担当記者の視点】
 前節の仙台戦で2試合ぶりに勝ち、借金を解消した。今季初の連勝へ、4月25日の神戸戦で退場処分を受けていた金崎が復帰。3月から連戦でフル回転を強いられていたが、怪我の功名で充電が完了した。
 
 相手は最下位の甲府でホームでの試合だ。きっちり勝点3を積み上げたい。ただ、中2日の5月5日にACLのリーグリーグ突破がかかる大一番のFCソウル戦が控えているため、メンバーを大幅に入れ替える可能性もある。右膝の内側側副靱帯を損傷していた小笠原が仙台戦でフル出場し、腹筋痛から梅鉢も戻ったことでターンオーバーは可能だ。
 
 あとは今季初完封を決めたいところ。開幕から8試合連続で失点しており、延長戦が廃止された03年以降のクラブワースト記録を更新中。ファン・ソッコが累積警告で出場停止と条件は悪いが、代わって先発濃厚なU-22日本代表の植田に期待したい。
 
 
ヴァンフォーレ甲府
リーグ成績(8節終了時)18位 勝点3 1勝0分7敗 2得点・17失点
 
【最新チーム事情】
●前節の浦和戦後、一部サポーターに樋口監督が成績低迷を釈明。
●山本と新井のボランチ起用で、高い位置からの守備が機能。
●05~06年に在籍したFWバレーを獲得へ。週明けに来日予定。
 
【担当記者の視点】
 前節の浦和戦(0-2)で連敗は「6」に伸びた。試合終了後には、成績低迷の説明を求めた一部サポーターに樋口監督が陳謝するなど、チームは険悪なムードに包まれている。そんな状況に追い込まれつつも、守備面ではわずかに希望の光が見えたのも確かだ。
 
 両WBが下がった5バックと2ボランチ、時には2シャドーも加勢した守備網は、これまでに比べて組織力が向上。山本と新井のボランチ起用により、高い位置からの守備も実践され、「個々の判断とか細かいところに課題はあるけれど、徐々に昨季のような固い守備はできている」(新井)ことは継続していきたい。
 
 一方、攻撃面は相変わらず不安だらけで、テコ入れとして05~06年に在籍したFWバレーを獲得する見込みだ。ただし、この助っ人の起用は早くても11節の湘南戦から。現有戦力で得点を狙うべく、浦和戦で躍動感を示した伊東、堀米の若手ふたりに奮起を求めたい。
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