「結果は受け入れがたい」本田圭佑が新天地デビュー戦に悔しさ露わも…3か月ぶりの公式戦に「やっぱりいいっすね」

2021年04月05日 サッカーダイジェストWeb編集部

後半頭から出場してアゼルバイジャン・デビューを飾る

後半開始時から出場し、パスからチャンスを創出した本田。(C)Neftçi Baku

 先月15日にアゼルバイジャンの強豪ネフチ・バクーに加入した本田圭佑が、現地時間4月4日に公式戦デビューを果たした。

 アゼルバイジャン・リーグ第21節、ホームにスムガイトを迎えた一戦でベンチ入りした本田は、0-2で迎えた後半開始時から途中出場した。

 日本代表でも背負った「4番」を纏った本田は、トップ下の位置に入ると、投入直後からスルーパスを送るなど随所に好プレーを披露した。

 しかし、2点をリードして人数をかけて守るスムガイトの牙城を崩すことができず、デビュー戦は0-2の敗戦となった。

 試合後に自身が運営する「NowVoice」で囲み取材に応じた本田は、「悔しい。前半に2点リードされて、後半に一気に流れを変えるという意味での立ち上がりからの交代だったので、最低でも1点を返すとか、結果を出したかった。それができなかったことが一番悔しいですね」と語った。

 その一方で、「やっぱりいいっすね」とデビュー戦を終えた感想をこう打ち明けた。

「結果は受け入れがたいものになったんですけど、でもアゼルバイジャンでということもあるかもしれないですし、12月の末に最後に試合をしてから久しぶりの試合でやっぱいいっすね。サッカー選手として緊張感のある公式戦に出るというのは。これまでリハビリも含めてずっと練習もしてきたけど、それとは全く違うものだなという印象です」
 
 日本の名古屋グランパスから始まり、オランダ(VVV、フィテッセ)、ロシア(CSKAモスクワ)、イタリア(ミラン)、メキシコ(パチューカ)、オーストラリア(メルボルン・ビクトリー)、ブラジル(ボタフォゴ)を渡り歩いた本田は、アゼルバイジャンが8か国目のプレーとなる。

 5月末までという短期契約での戦いで、「もともと8試合あって1試合1点を目標に掲げてここに来た」という本田は、この試合を終えて、「どこかで1試合2点を取らないと目標を達成できなくなった。これが僕がアゼルバイジャンで出すべき結果」と自らに高いハードルを課した。

「自分が目指している得点を達成したことはプロになって一度もない。そういう意味では悪い癖がついているかもしれない。自分のなかでやらなくてもいいという考えが頭の隅にあるかもしれない。だからこそ、ここでもその(8試合で8ゴール)話をして、逃げ道を無くして。やれる、やれないの結果はどちらでも良いですが、本気でやる。やる段階での逃げ道を徹底的にシャットアウトして、悪い癖を排除したいと思います」と新しいチャレンジに意欲を見せた。

「ここに来たのは、アゼルバイジャンのレベルというのは置いておいて、優勝争いができるというのが大きい。優勝というのはどんなリーグでも簡単なことではないと思う。それが味わえる、争いに参加できるというだけでも凄くワクワクして残り7試合の状況にいるので、楽しんでいきたいと思います」

 ネフチは次節、4月10日にアウェーでガバラと対戦する。背番号4の初スタメン、そして初ゴールに期待が高まる。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
 

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