【J1採点&寸評】甲府×浦和|甲府の堅守をこじ開けた浦和が、敵地で3連勝を飾る

2015年04月30日 橋本啓(サッカーダイジェスト)

甲府の守備陣はまずまずの出来も、攻撃陣の力不足が際立つ。

【警告】甲府=なし、浦和=梅崎(42分) 
【退場】なし
【MAN OF THE MATCH】梅崎 司(浦和)

【試合内容】
 互いに3-4-2-1で臨んだ一戦は、序盤からボール支配率で上回る浦和が再三ゴールへ迫る。両ウイングバックを下げて5バックで守る甲府の守備陣を前に攻めあぐねたが74分、柏木のパスを受けた梅崎のゴールで先制。さらにその5分後には、関根が獲得したPKをズラタンが沈めてリードを広げると、甲府の反撃をかわして3連勝を飾った。
 
J1採点&寸評】1stステージ・8節|全9カードの評価をチェック!
 
J PHOTOハイライト】1stステージ・8節
 
【チーム採点・寸評】
甲府 5
結果的に2失点したが、守備の出来は悪くはなかった。ただし、またも無得点に終わった攻撃面の不安は解消されず。
 
浦和 6.5
前半はやや積極性に欠けたが、ギアを上げた後半に2得点。内容が悪いなかでも結果を残したのは、ポジティブに受け止められる。
 
 
【甲府|採点・寸評】
GK
1 荻 晃太 5.5
DFとの連係ミスから痛恨の失点。先制されるまではまずまずのパフォーマンスを見せていただけに悔やまれる。
 
DF      
3 畑尾大翔 6
常にセーフティなプレーを心掛ける。周囲との連係を乱さず、対面した高木との勝負も上手く対処していた。
 
17 津田琢磨 6
ズラタンを徹底してマークしながら、スペースも上手くカバー。大きく崩される場面はなかった。
 
13 野田紘史 6
小柄ながらハイボールへの対応で存在感を示す。関根の突破にやや手を焼くも、及第点の出来か。
 
MF     
24 松本大輝 6
縦へのスピードとスプリントを活かして、サイドを上下動。決定機にはつながらなかったが、アグレッシブな姿勢は光った。
 
4 山本英臣 6
立ち上がりは不安定だったが、徐々に安定。プレッシャーを受けても冷静にかわすなど、"らしい"プレーが随所に見られた。
 
 
8 新井涼平 6
4試合ぶりに先発復帰し、高い位置でのプレスや鋭いタックルを披露。怪我の影響は感じさせなかった。
 
27 阿部翔平 5
79分に自陣ゴール前でのボール処理を狙われてPKを献上。ベテランらしくないプレーはいただけなかった。
 
FW     
7 石原克哉 5.5
スペースでパスを引き出すも、アドリアーノとの呼吸が噛み合わない場面が散見。徐々に運動量が落ち交代を告げられる。
 
9 阿部拓馬 5.5
DFふたりに囲まれても、果敢に仕掛けて突破を試みる。迫力は示したが、その回数をもっと増やしたかった。
 
11 アドリアーノ 4.5
周囲との連係や判断は改善の余地あり。13分のシュートチャンスでは、ドリブルで持ち込みすぎてフイにする。
 
交代出場
MF
23 稲垣 祥 5
やや試合に入り切れていなかった印象。1失点目の場面では、GK荻との呼吸で課題を露呈する。
 
FW
15 伊東純也 5.5
スピードを武器に二度の決定機を迎える。終了間際には、GKとの1対1の場面を迎えるも決め切れず……。
 
FW
14 堀米勇輝 -
スペースでパスを受けつつ、正確なキックを繰り出しチャンスを演出。得点には結びつかずも可能性は見せた。
 
監督
樋口靖洋 5
3-4-2-1を採用し、守備では一定の手応えを得るが、攻撃では力不足を露呈。交代カードを切るタイミングも悪かった。

次ページ先制点の梅崎、突破力が光った関根らを「6.5」に。

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