【J1採点&寸評】新潟×FC東京|少ないチャンスを活かしてFC東京が勝点3を拾う

2015年04月29日 五十嵐創(サッカーダイジェスト)

シュート数で14対4と圧倒するも…。

【警告】新潟=L・シルバ(90+5分)、R・シルバ(90+5分) FC東京=徳永(23分)、吉本(55分)、三田(90+5分)
【退場】新潟=なし FC東京=なし
【MAN OF THE MATCH】森重真人(FC東京)

【試合内容】
 前半はお互いにタイトな守備をベースに互角の勝負を演じていたが、後半に入ると新潟がペースを掌握。ボランチのL・シルバと小林を起点にサイドから揺さぶりをかけ、厚みのある攻撃でFC東京を自陣に封じ込めた。
 
 しかし、チャンスを逃し続けていると、迎えた終了間際の87分。セットプレーのこぼれ球を森重に決められ、痛恨の先制点を与えてしまう。
 
 その後、長身の指宿を投入し、CB大野を前線に移してパワープレーを仕掛けたが、5バックに布陣を変えてゴール前を固めたFC東京の守備を崩せず。0-1でタイムアップの笛を聞いた。

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【J1 PHOTOハイライト】1stステージ・8節

【チーム採点・寸評】
新潟 5.5
ポゼッション率で上回り、シュート数も14対4と圧倒しながら、決めるべきところを決められずにセットプレーからの1点に泣いた。
 
FC東京 6
カウンター頼みの攻撃に得点の匂いはしなかったが、徹底的に守りを固め、セットプレーのチャンスを活かして勝利をもぎっとった。
 
【新潟|採点・寸評】
GK
21 守田達弥 5.5
セットプレーから1失点したものの、「細かいところに気を使った」というポジショニングやクロス対応に向上の跡が窺えた。
 
DF
24 川口尚紀 6
小泉とのコンビネーションがいまひとつでインパクトは残せなかった。堅実なつなぎと守備で及第点の仕事はしていた。
 
4 舞行龍ジェームズ 5.5
前半は1対1の対応も良く、カバーリングでピンチを防ぐ場面もあったが、後半にカウンターで裏を狙った武藤のマークを外して決定機を作られた。
 
2 大野和成 5.5
流れのなかでは安定したプレーをしていたものの、セットプレーでマークしていた森重に決勝点を与えたのは痛い。
 
6 コルテース 5.5
強靭なフィジカルを攻守両面で発揮。強引なドリブル突破で相手に脅威を与えた。ただ、クロスやパスの精度はいまひとつ。
 
MF
8 レオ・シルバ 6
中盤でのさばきはまずまず。CBの開けたスペースをケアする守備力の高さも見せた。しかし、終盤のラフプレーはいただけない。
 
6 小林裕紀 6
ロングフィードでチャンスにつなげた。守備でもプレスバックを徹底し、バイタルエリアのスペースをケアした。
 
25 小泉 慶 5
対面する太田のオーバーラップをケアして守備面のタスクはこなすも、攻撃ではポジショニングが悪くブレーキになっていた。
 
18 成岡 翔 5.5
セカンドボールを拾って二次攻撃につなげた立ち上がりの30分間は文句なしの出来だが、運動量の低下とともに試合から消えていった。
 
FW
10 ラファエル・シルバ 5.5
37分に高橋からボールを奪い、ひとりで決定機を創出。後半にも縦パスを受けてチャンスに絡んだが、シュートは枠を外れた。
 
19 鈴木武蔵 5.5
スペースへ精力的に動いて後列からのボールを引き出す。周りを活かしてチャンスを作っており、R・シルバとの連係が高まれば面白そうだ。
 
交代出場
FW
9 山崎亮平 6
左サイドでキープしてタメを作り、そこからのタイミングの良いパスで、コルテースのオーバーラップを活かした。
 
FW
14 田中達也 -
中盤でボールを受けるも選択肢の多くはバックパス。こぼれ球も拾えずに目立った仕事がないままタイムアップを迎えた。
 
FW
11 指宿洋史 -
終盤にパワープレーのターゲットとして投入されるも、ハイボールの競り合いでも存在感を示せなかった。
 
監督
柳下正明 5.5
山崎の投入で攻撃を活性化。終盤も攻撃的な選手を送り出して打てる手は打ったが、結果につなげられなかった。

次ページ徹底して守備を固め、セットプレーから決勝点。

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