「小さくて上手い小学生」だった久保建英から「Jでは抜けている」と称賛された三笘薫。“同じDNA”を持つ2人の初共演に高まる期待

2021年03月25日 江國 森(サッカーダイジェストWeb編集部)

「見ていてすごく楽しい選手という印象」

三笘(左)と久保。トレーニング中に談笑するシーンも。写真:徳原隆元

 東京五輪を戦うU-24日本代表は、3月26日と29日にU-24アルゼンチン代表と親善マッチ2連戦を行なう。本大会開幕まで4か月を切るなか、強豪との貴重な実戦の場となる。

 注目を集めているのが、日本の至宝として小学生の頃から注目を浴び続けてきたヘタフェの久保建英(19歳)と、大卒1年目の昨シーズンに大ブレイクし、川崎フロンターレの2冠達成に貢献した三笘薫(23歳)の"初共演"だ。

 2人はともに川崎の下部組織出身だが、4歳年が離れているため、同じチームでプレーする機会はなかった。だが、"接点"はあったという。23日に行なわれたオンライン取材で、三笘が明かしている。

「久保選手が小学生の時に、(三笘が)ジュニアユース、(久保が)ジュニアでプレーしたことがあり、小さくて上手かった印象があります。(チームメイトとして)一緒にプレーしたことはないですけど、トレーニングしたことがありますし、少し関わりがあるので、コミュニケーションは凄く取りやすい。(同じ)前線の選手、シャドー(2列目)なので、うまく連係していけば力になれると思います」

【日本代表PHOTO】U-24アルゼンチン戦に臨む招集メンバー23人
 その「小さくて上手かった」小学生は、いまや世界最高峰のラ・リーガでプレーし、日本代表の常連にもなった。五輪代表では主軸として期待される久保は翌日の取材で、「個人的に交流がある」という三笘について、「自分がこんなことを言える立場ではないですけど」としたうえでこう評した。

「Jリーグとかを見ていても、ちょっと抜けているというか、見ていてすごく楽しい選手という印象があるので、早く一緒にプレーしてみたいというのが率直な気持ちです」

 オンライン取材の後に行なわれた実戦形式の練習では、ともに"主力組"に入り、4-2-3-1の久保がトップ下、三笘が左サイドハーフでプレーした。まだコンビネーション云々を語れる段階ではないが、パス交換をして守備網を破った場面もあった。同じ川崎のDNAも持つ2人なら、即興で驚くような連係を見せてくれるかもしれない。

 いずれにしても、このコンビが機能するかどうかが、アルゼンチン戦ひいては五輪本番の成否のカギを握るのは間違いない。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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