「長谷部とローデしかいない」主力13人が離脱! 代表活動が好調なフランクフルトに影を落とす? ドイツ・メディアが嘆き節

2021年03月24日 サッカーダイジェストWeb編集部

「万が一の事態になれば…」

元日本代表主将の長谷部。2018年ロシア大会後に代表引退を表明し、フランクフルトに注力している。(C)Getty Images

 長谷部誠と鎌田大地が所属するブンデスリーガのフランクフルトは、26試合を消化して、リーグ4位につけている。この順位をキープできれば、4位以上に与えられる来シーズンのチャンピオンズ・リーグ(CL)出場権を獲得できる。

 現在、カタール・ワールドカップの欧州予選などの関係で、ヨーロッパは代表ウィークに突入し、リーグは休止中だ。そんななか、現地メディア『mittelhessen』はこのインターバルは「好調なチームにとって落とし穴になる可能性がある」と指摘している。

「フランクフルトに所属する13人の選手は、コロナ禍と感染者増加という背景に反して、ブンデスの"バブル"から、別の"バブル"地域へと旅行に出かけた。今、チームに残っているのは、長谷部誠とセバスティアン・ローデなどごく少数の例外のみで、レギュラーチームのほぼ全員が不在だ。散り散りになった彼らは来週半ば以降にフランクフルトに復帰するが、肝心のブンデスリーガの次節、ドルトムント戦(4月3日)を欠場する恐れがないとは言えない」
 
 今回旅立ったのは、ドイツ代表のGKケビン・トラップとMFアミン・ユーネス、ドイツU-21代表のGKマルクス・シューベルト、オーストリア代表のDFマルティン・ヒンターエッガーとMFシュテファン・イルザンカーだ。さらに、セルビア代表のFWルカ・ヨビッチとMFフィリップ・コスティッチ、スイス代表のMFジブリル・ソウとMFスティーブン・ツバー、ポルトガル代表のFWアンドレ・シウバ、モロッコ代表のMFアイメン・バルコク、トルコU-21代表のアリ・アクマン、そして日本代表のMF鎌田大地だ。

「彼らはそれぞれ異なる代表チームに所属している。もし万が一の事態があれば、主力が10人以上欠けた状態で、大一番のドルトムントと対峙することになる。負傷していたDFアルマミー・トゥレ、DFエリック・ドゥルムは引き続きリハビリ中である。ドゥルムはもしかしたら間に合うかもしれないが、先行きは不透明だ。不安なことが多すぎる」

 ブンデスリーガは残り8試合。各地から選手が戻ってくる代表ウィーク明けには、フランクフルトは5位ドルトムント、3位ヴォルフスブルクと上位対決が続く。加えて、長谷部は累積警告のため、ドルトムント戦には出場できない。こうした状況のなかで、果たして、クラブの悲願であるCL出場の夢を、掴むことができるだろうか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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