「なぜ韓日戦を強行するのか…」日本代表コーチのコロナ感染→開催決断を韓国紙が疑問視!「喜ばしくない」

2021年03月24日 サッカーダイジェストWeb編集部

「濃厚接触なし? 常識的に納得しがたい」

いよいよ明日に迫った日韓戦。日本のスタッフに感染者が出たものの、試合開催に支障はなしとの結論が出た。(C)SOCCER DIGEST

 日本サッカー協会は3月23日、前日に行なわれた新型コロナウイルスの事前検査で、日本代表の齊藤俊秀コーチに陽性反応が出たと発表。「無症状で発熱等の体調不良の症状はなく、現在、保健所の指示に従って対応しております」と状況を説明した。

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 そのうえで、「代表活動合流前の検査であったことから、他の代表スタッフや選手について、保健所から濃厚接触者はいないことが確認されておりますので、現時点において試合の開催に変更はありません」との決定を明かし、「本日23日朝に当該者以外に実施した検査にて、全員の陰性が確認できております」と補足した。

 日本協会は明確な感染ガイドラインに沿って結論を出したわけだが、試合の開催自体にいまだ懐疑的な見解を持つ複数の韓国メディアは、この判断にも異論を唱えた。そのなかのひとつ、全国紙『スポーツソウル』は「なぜ韓日戦を強行するのか? 濃厚接触者は本当にいないのか?」と疑問を投げかける。

「チーム内部から感染者が出たにもかかわらず、試合は正常に行なうというのが日本の立場だが、問題は、チームで重要な役割を果たすコーチと密接な接触者がいないという主張に説得力がないという点だ。齊藤コーチは事実上のナンバー2で、森保一監督と密接なコミュニケーションを取っているはず。日本代表も今週から選手を招集して試合に向けて準備しているが、濃厚接触をしていなかったというのは常識的に納得しがたい」
 
 さらに同紙は、新型コロナには2週間の潜伏期間があり、検査直後に陰性判定を受けてものちに陽性反応を見せるケースが珍しくないと指摘。実際に、ガンバ大阪に所属する韓国代表のチュ・セジョンは同じシチュエーションで陽性反応が出て、招集後に代表から除外される事態になったと論じる。韓国にとって日本は新型コロナの「危険国」であり、「直近1週間で一日の平均感染者数が1300人余りに達している」とも伝えた。

 そして最後に、次のように苦言を呈している。

「このような感染状況と、日本代表の内部から感染者が出たにもかかわらず、選手たちは2日後の試合に出なければならない。そして日本サッカー協会は1万人余りの観衆入場を許容しているという。さまざまな面で韓国代表にとっては喜ばしくない話だ」

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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