「開幕から引き続き、起きている問題が…」鹿島の指揮官ザーゴが強調した修正点は?

2021年03月21日 サッカーダイジェストWeb編集部

「奪い返したボールを簡単に失ってしまう」

名古屋に0-1の敗戦。ザーゴ監督は守から攻へのトランジションに問題があると語る。写真:滝川敏之

 ホームに名古屋グランパスを迎えた一戦、鹿島アントラーズは0-1の完封負けを喫した。59分、相手のCKでこぼれ球に反応した稲垣祥にミドルを決められて失点。その後の反撃もむなしく、手痛い黒星となった。

 前節のアビスパ福岡戦にも敗れており、これで今季初の連敗。開幕から5試合を消化し、1勝1分3敗で勝点4。15位と下位に低迷している。

 試合後の会見で、ザーゴ監督は試合を次のように振り返る。

「拮抗した試合だったと思う。ディテールのところで試合が決まってくる。こぼれ球に対応した選手が決めたが、ただそのCKになる過程が問題だった。特にチームとして改善しなければならないのは守から攻へのトランジションで、すぐボールを失ってしまうところ。パスミスなどがあり、(失点につながる)CKを与えてしまった。それがなければ0-0が妥当な結果になっていたかもしれないが、結果として痛い敗戦となった」

 堅守を誇る名古屋を相手にノーゴール。攻撃面について「縦への意識を持って、サイドのアタッカーのスピードを生かす部分は良かった」と一定の評価を与える。だが「前半はファイナルサードの手前まで行けたが、そこから先で活性化できなかった」。またエースのエヴェラウドに関しては「もう少しボックス内にいてほしい。サイドに流れることが多く、そこは改善しなければならない」と問題点を挙げる。

 指揮官が繰り返し言及したのが、守備から攻撃への切り替えだ。
 
「チーム全体として、開幕から引き続き、起きている問題がトランジションで、奪い返したボールを簡単に失ってしまう。今日の試合でも何度も起きていた」

 いかにボールを大事につなぎながら、攻撃を組み立てていくか。不安定なビルドアップは早急に修正しなければならない。

構成●サッカーダイジェストweb編集部

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