札幌が3点リードも神戸が怒涛の反撃で同点に! 点の取り合いとなった激戦の結末は…

2021年03月20日 サッカーダイジェストWeb編集部

A・ロペスがハットトリック達成、古橋が意地の2得点

札幌のA・ロペス(左)がハットトリック、神戸の古橋(右)が2得点。点の取り合いとなった白熱のゲームは、神戸が4-3の劇的な逆転勝利を収めた。(C)SOCCER DIGEST

 J1リーグは3月20日、第6節の1試合を開催。札幌ドームで行なわれた北海道コンサドーレ札幌対ヴィッセル神戸の一戦は、4-3で神戸が劇的な逆転勝利を収めた。

 札幌は熟練のビルドアップで確実にボールを前に運び、効果的にサイドチェンジを入れながら相手ゴールを目指す。神戸はマイボールにすれば、シンプルかつスピーディにパスをつないで攻撃を仕掛けていく。

 立ち上がりは札幌がペースを掴む。戦列復帰のチャナティップは躍動感あるプレーを見せ、金子拓朗は思い切ったシュートなどで脅威を与える。19分には福森晃斗のロングパスをルーカス・フェルナンデスがボレーで叩く。惜しくもこれは枠を捉えられず。

 やや劣勢の時間帯が続く神戸だが、ゴール前では集中したディフェンスでゴールを許さない。23分には、センターライン付近で相手のパスをカットした藤本憲明が狙いすましたループを放つなど、相手の隙を見逃さずゴールチャンスをうかがう。

 39分には、札幌がビッグチャンスを得る。L・フェルナンデスが逆サイドに柔らかいクロスを供給。受けたチャナティップはフリーでダイレクトシュート。決まってもおかしくない決定機だったが決めきれなかった。

 なかなか好機をモノにできない札幌だったが、45分にはPKを奪取。これをアンデルソン・ロペスが冷静に沈める。先制に成功したホームチームはさらに前半終了間際にも再び、PKをゲット。今度もA・ロペスのシュートはネットを揺らし、前半は札幌の2点リードで折り返す。

 後半に入ると、札幌がまたもや加点。右サイドの崩しから最後はA・ロペスがハットトリックを達成するゴールを決める。

 苦しい状況に追い込まれた神戸だが、ここから反撃に出る。53分に山口蛍が正確なシュートを叩き込むと、その4分後には古橋亨梧が相手のミスを突いてチーム2点目を挙げる。
 
 1点差に詰め寄った神戸はさらに攻勢を強める。そして67分にはPKを獲得。これを古橋が豪快なキックでねじ込み、3-3の同点に。

 そして86分、神戸がついに試合をひっくり返す。佐々木大樹のお膳立てから、山口が右足を振り抜いて値千金の逆転弾! 3点のビハインドから4点を奪った神戸が勝点3を手にした。

 次節の第7節は、代表ウィークを挟んで、4月2・3日に開催。札幌はアウェーでアビスパ福岡と、神戸はアウェーでベガルタ仙台とそれぞれ3日に対戦する。

構成●サッカーダイジェストweb編集部

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