「良い気分ではない」ビーレフェルトSDが堂安律らの代表招集に懸念「相手に陽性反応が出ていれば…」

2021年03月20日 サッカーダイジェストWeb編集部

「堂安自身は東京五輪の開催を熱望している」

U-24代表に招集された堂安。ビーレフェルトでは主力を担うだけに、無事に戻ることをSDは望んでいる。(C)Getty Images

 ブンデスリーガのビーレフェルトに所属する堂安律は、3月26日、29日に親善試合のU-24アルゼンチン代表戦に臨むU-24日本代表に招集された。

 堂安は発表直前に、日本メディアの取材に応じ、今夏の東京五輪開催を熱望していることがドイツでも報じられていた。独誌『kicker』は「ビーレフェルトの柱は、非常な大きなモチベーションを持って大会に臨もうとしていることは明らかだ」とし、「席に空きがあるならば五輪の聖火ランナーにもなりたいと語った」と伝えている。

 一方、送り出す側の心境は複雑なようだ。同誌に対し、ビーレフェルトのサミール・アラビSDは「良い気分になれるものではない」とコメントしている。
 
「基本的に、ルールに応じて送り出すことに異議はない。ただ、選手を手放す必要がない場合のガイドラインがあるのも事実だ。すべての国に対して、選手が渡航されることに良い印象は持っていない」

 U-21ドイツ代表に招集されたMFアルネ・マイアーやDFアモス・ビーバーが、U-21欧州選手権の予選に参加することには、特に警戒心を露わにしているようだ。理由は「対戦相手のハンガリーの選手たちが陽性反応を示している」ためだとしている。

 昨年11月、日本代表がオーストリアで親善試合を行なった際、ビーレフェルトは堂安の招集を拒否していた。そのころに比べてもコロナ禍が落ち着いたとは言えず、ブンデスリーガでも無観客試合が続いている。今回は招集に応じたとはいえ、今後もチームとしては十分な注意を払っていく姿勢に変わりはないようだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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