「複数のクラブが興味」堂安律は今季終了後もドイツに残る? ビーレフェルトSDは「引き留めに全力」

2021年03月17日 サッカーダイジェストWeb編集部

「PSVにとってサプライズな復活」

今シーズンのリーグ戦すべてに出場している堂安。ビーレフェルトの主力として活躍している。(C)Getty Images

 日本代表MF堂安律は昨年9月、オランダ1部PSVからブンデスリーガのビーレフェルトに今シーズン終了までの期限付き移籍で加入した。

 PSVでは先発に定着できず、ややくすぶっていた日本人MFは、昇格組だった同チームですぐに定位置を確保。右ウイングを主戦場に複数の攻撃的なポジションを務め、これまでリーグ戦全25試合に出場。4ゴール・3アシストという結果を残し、ブンデス公式が各節に選出する「若手のMVP」候補にも度々、名前が挙がっている。

 先日行なわれたレバークーゼン戦では、レッドブル・ザルツブルクから期限付きで加入している奥川雅也との日本人アベック弾で、強豪を撃破の立役者となり、強烈な存在感を示した。

 前任のウーベ・ノイハウス監督の信頼も厚く、新たに就任したフランク・クラマー監督も「決定的な仕事ができる選手」と非常に高く評価している。

 そんな堂安について、現地紙『BILD』は「PSVにとってサプライズな復活だろう。彼らは今夏に、数百万ユーロを得ることになるかもしれない」と伝え、来シーズンもドイツでプレーし続ける可能性があると報じた。
 
「保有元PSVでは"余剰人員"であった堂安だが、ドイツでは非常に印象的な活躍をしている。もしビーレフェルトが降格したとしても、彼が1部でプレーし続ける可能性は十分にある。

 すでにチームにとって最も重要な選手のひとりであり、複数のクラブが彼に興味を示しているのは、ビーレフェルトのサミール・アラビSDも認めている。『リツのように能力が開花した選手は、すぐに興味を示すクラブが現われるものだ』と語った」

 さらに同紙は、堂安はPSVは2024年夏までの契約を結んでおり、購入オプションは500万ユーロ(約6億2500万円)と伝えている。

「決してクラブにとって簡単に支払える金額ではない。ただ、もしビーレフェルトが1部残留を成し遂げた場合、アラビSDは『リツを引き留めるために全力を尽くす』と断言している」

 レバークーゼン戦の勝利でひとまず降格圏の脱出に成功したビーレフェルトだが、しかし、勝点では入れ替え戦に回る16位ヘルタ・ベルリン、自動降格圏17位のマインツとはいずれも1ポイント差と、油断はできない状況にある。

 次節はリーグ2位のRBライプツィヒ、その次はマインツとの直接対決などが控えている。果たして堂安は、チームを残留に導くことができるだろうか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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