ユベントスがチャンピオンズ・リーグ（CL）で２年連続となるベスト16敗退に終わって以降、クリスチアーノ・ロナウドの去就を巡る報道は後を絶たない。

　1996年を最後に欧州の頂点に立っていないユベントスは、2018年にC・ロナウドを獲得した。だが、５度の優勝経験を誇る稀代のスコアラーが加わってからも、悲願を成就できていない。加入以降の３シーズン、最高成績はベスト８だ。

　契約が2022年までとあり、ユベントスがC・ロナウドを売却するとしたら今季終了後がラストチャンスとなる。そのため、周辺が騒がしくなっているのだ。そして、今後に関する噂のひとつが、古巣レアル・マドリーへの復帰説である。

　マドリーのジネディーヌ・ジダン監督は３月15日、イタリア衛星放送『Sky Sport』で、C・ロナウドの復帰に含みを持たせている。

「我々はクリスチアーノのことを知っている。彼という人、ここで彼がしたことをね。だが、彼はユベントスの選手だ。私は彼とやるべきことをやった。今後、何があるかを見ていこう。彼を指揮できて幸運だった。本当に見事な選手だからだ」
 

　確かなのは、CL敗退で批判を浴びた大エースが、すぐに結果で見返したことだ。14日のセリエA・カリアリ戦では、30分過ぎまでにハットトリックを達成し、チームを勝利に導いた。

【動画】千両役者ぶり発揮！CR７が魅せた圧巻のハットトリック

　キャリア通算770得点という偉業を達成したC・ロナウドは翌日、インスタグラムに「なすべきことはまだたくさんある。一緒にそれをやれると信じている」と投稿している。

「得点は自分という人間の本質的な一部。僕は常により上を目指している。だからこそ、人はよく僕がエネルギーに溢れ、決して止まらないと言うのだろう。おそらくそれは本当のことだ。これは僕を生かし続ける本質なんだよ！」

　気になるのは、さらなる高みを目指すC・ロナウドが「一緒にそれをやれると信じている」のが、「だれと」なのかだ。イタリア紙『Gazzetta dello Sport』は、インスタに投稿された動画に使われたのが、ユベントスではなく、ポルトガル代表のユニホームを着用したものであることに注目。「ユーベとなのか？それとも、ファンと一緒にということか？」と報じている。

【画像】ユニホームに注目？C・ロナウドのハットトリック達成後の投稿

　シーズン終盤戦、セリエAとコッパ・イタリアの２冠、そしてイタリアで初の得点王を目指すCR７の周りでは、今後も喧騒が続くだろう。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部