現地時間３月14日、ブンデスリーガ第25節が行なわれ、堂安律と奥川雅也が所属するビーレフェルトが、強豪レバークーゼンを２-１で下した。

　この勝利の立役者となったのが、ともに先発したふたりの日本人プレーヤーだった。17分にカウンターから堂安が先制点をマークし、57分にはカウンターから奥川が追加点を挙げた。終盤に相手の猛攻から１失点したものの、粘り強い守備でリードを守り切って、上位クラブから勝点３を奪取した。

　現地でもセンセーショナルな勝利として報じられているなか、ドイツの老舗専門サッカー誌『kicker』は、「ビーレフェルトの日本人コンビが、ブンデスに新たな記録を刻んだ」と伝えている。

　同誌によれば、2016年に当時ハノーファーに所属していた酒井宏樹、清武弘嗣がともにゴールを決めた試合があったが、２-２の引き分けに終わっていた。そのため、「日本人プレーヤーふたりがそれぞれをゴールを決め、かつ勝利を収めたのは初めて」だという。
 

　また、２点目が生まれるまでの奥川と堂安の息の合ったやり取りも同誌は伝えている。

　57分のカウンターでは、味方のパスを受けたアンデルソン・ルコキが左サイドで粘って残したボールを、奥川が拾ってエリア内に運んだ。

「そのときのことを、奥川は『ボール保持は少し難しかったけれど、少し余裕もあった』と振り返っていた。最終的には巧みにシュートを決めたが、もしかしたら中央で完全にフリーになっていた同胞、堂安へのクロスを見たかった人もいたかもしれない。けれど、奥川は『律がシュート！と叫んでくれた』と語り、同胞からゴールを後押しされたことを明かした」（『kicker』）

　日本人ふたりの活躍が８試合ぶりの勝利をもたらし、勝点３を獲得したことにより、ビーレフェルトは２部クラブとの入れ替え戦に臨む16位からひとつ順位を上げ、降格圏を脱出した。

　次節は２位RBライプツィヒと対戦する。強豪クラブとの対戦が続くなか、日本人コンビのさらなる活躍に期待がかかる。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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