カタール人主審に「殺すぞ!」と恫喝された小林祐希に本田圭佑が反応!「信じられない」「ユウキを誇りに思う」

2021年03月10日 サッカーダイジェストWeb編集部

アジアをも代表する国際主審に「ありえないでしょ」

日本代表の先輩である本田(右)は小林(左)の勇気ある行動に賛辞を贈った。(C)SOCCER DIGEST

 異例の事態に大先輩が反応した。

 耳を疑うようなニュースが飛び込んできたのは、現地3月9日だった。カタール・スターズリーグのアル・ホールでプレーする日本代表MF小林祐希がひとつのツイートを投稿。その前日に行なわれたリーグ戦第18節、アル・ガラファ戦の試合中に、主審から「殺すぞ!」と暴言を吐かれた事実を告発したのだ。

 相手選手に当たってボールがゴールラインを割ったことから、小林は味方のコーナーキックを主張。だがカタール人のアブドゥルラフマン・アル=ジャシム主審はゴールキックと判定し、これに小林が異議を唱えると「ちょっと触っただけだから触ったことにはならない。新しいルール」だと言い、相手チームの選手らと笑い飛ばしたという。そしてさらに食い下がった小林に対して「オッケー、お前は俺の敵だ。殺すぞ」と言い放ったのである。

 小林は「俺がカタールに来て一番衝撃的なこと」と断じ、「レフリーの言ったことが録音されているはずだから聞いた方がいい。サッカー云々関係なく、人に対して殺すぞと言って良いのか? ありえないでしょ。カタールリーグがこのレフリー(Abdulrahman lbrahim Al-Jassim )に対してどんな処分を下すのか。普通なら2度と笛を吹けなくなるよね」と怒りを滲ませた。
 

 ツイート直後から賛辞、エールをはじめ、さまざまな意見が寄せられるなか、日本代表の先輩である本田圭佑も反応。英語で「ユウキ、勇気を持ってそのことを話した君を誇りに思う。レフリーが君に対して言った言葉は信じられないもの。より良い方向に物事が変わっていくことを期待しているよ」とのメッセージを書き込み、小林は「ありがとうございます!」と返答した。

 カタールのみならずアジアを代表する国際主審から飛び出した、看過できない問題発言。今後どのように波及し、関係機関がどう動くのか。情勢の推移を見守りたい。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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