「問題が発生した」香川真司はなぜ屈辱の“HT交代”を強いられたのか? PAOK指揮官の見解は――。

2021年03月08日 サッカーダイジェストWeb編集部

リーグ戦では初スタメンを飾るも…

アリスとのダービーでリーグ戦初先発を果たした香川。前半のみでベンチに下がった。 写真:ZUMA Pressアフロ

 現地時間3月7日に行なわれたギリシャ・リーグ第25節で、香川真司が所属するPAOKは、ホームでアリスとのテッサロニキ・ダービーに臨み、2-2のドローに終わった。

 25分に先制を許すと、68分に追加点を奪われる苦しい展開。しかし、敗色濃厚の87分にスベリル・インギ・インガソンのゴールで1点を返すと、後半アディショナルタイムに獲得したPKをヴィエリーニャが決めて、土壇場で同点に追い付いている。

 しかし、リーグ戦では初めてスタメンに名を連ね、4-2-3-1のトップ下に入った香川はハーフタイムでまさかの交代となった。

 パブロ・ガルシア監督は試合後、次のようにコメントしている。ギリシャ・メディア『Filathlos』が伝えた。

「前半はうまくプレーできなかった。中盤で問題が発生した。相手の前線に速い選手がいるのは分かっていたので、彼らを制限しようとした。だが、残念ながら、(フルストフ・)ツォリスが土壇場で問題を抱え、プレーできなかったのが影響した」

【動画】抜群の状況判断で絶妙な落とし!香川真司のギリシャ初アシスト
 
 守備面で問題があったことを明かしたウルグアイ人指揮官は、香川がトップ下に入ることで、左サイドに回った主力MFのアムル・ワルダが本来の力を発揮できなかったことも気になったようだ。

「ワルダはサイドで非常によくプレーしていたが、彼を『犠牲』にしていた。香川はチャンスをつかんで戦った。だが、前半は良くなかった」

 香川個人のパフォーマンスというよりも、チームが機能していなかったことが理由のようだが、1点ビハインドの状況での早期交代は、本人にとっても屈辱だろう。

 この悔しさを次戦で晴らしたいところだが、交代後にチームが追い付いたこともあり、再びベンチからのスタートになる可能性が高そうだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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