「10日間待つなんてありえない」クロップ監督はコロナ禍での代表招集に厳しい姿勢。“特別ルール”の使用示唆

2021年03月04日 サッカーダイジェストWeb編集部

「全クラブが同じ思いだろう」

自クラブの選手の代表招集に関し、自らの意思を明らかにしたクロップ監督。(C)Getty Images

 リバプールのユルゲン・クロップ監督が、コロナ禍での代表招集に言及している。スペイン紙『AS』が伝えた。

 国際サッカー連盟(FIFA)は、年に数回の代表ウィークを定めており、今月22日から30日がその期間に該当。ヨーロッパや南米など各代表チームが、カタール・ワールドカップ(W杯)予選をはじめ、数試合を予定している。

 ただ、数多くの代表選手を揃えるリバプールの指揮官は、代表招集は「ありえない」とし、厳しい姿勢を示している。

「チームに戻るときにホテルで10日間の隔離を行なう必要があるならば、選手の招集は容認できない。FIFAは今回選手を手放す必要はないとはっきりと言っているし、これらの問題がある以上、全クラブが同じ思いだろう。10日間待つだなんて、そんなことはありえない。国によっては警告の出ている危険な場所で試合をしなければならないこともあるだろうしね」
 
 先月FIFAは、代表ウィークにおける選手派遣の義務に関する規則緩和の延長を発表。選手が帰国する際に5日以上の隔離が必要になる場合、各クラブには派遣の拒否権が与えられており、クロップ監督はこの"特別ルール"の使用を示唆した格好だ。そのうえで、クラブと代表の「立場の違い」からも難しさを説明している。

「各連盟の要求も理解しているが、選手に給料を払っているのはクラブであり、優先順位があるのはクラブだ。今は全員をハッピーにすることはできないんだ」

 W杯予選とあって、当然、代表側も主力の招集に躍起になるなかで、クラブとの衝突は必至か。今後の進展に注目が集まる。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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