【横浜FC】「日立台でやるのは感慨深い」10年5か月ぶりのピッチに立った南雄太が古巣・柏を完封!

2021年03月04日 サッカーダイジェストWeb編集部

「僕自身が止めたというのはほとんどない」

「他のスタジアムとは違う」と日立台でのプレーを振り返った南。馴染み深いピッチに立つのは、実に10年5か月ぶりだった。写真:徳原隆元

[ルヴァン杯グループステージ第1節]柏0-1横浜FC/3月3日(水)/三協フロンテア柏スタジアム

「ルヴァンでチャンスが来るかなと思っていましたし、それがレイソル戦で、やっぱり(柏のホーム)日立台(現・三協フロンテア柏スタジアム)でやるのは感慨深い。他のスタジアムとは違うなというのは試合が始まってすぐに感じました」

 今シーズン初先発となった横浜FCのキャプテン、GK南雄太は試合後の会見でそう切り出した。

 現在41歳の南は、静岡学園高時代にU-20日本代表に選出。1999年には2大会連続でワールドユースに出場し、日本が初めてFIFA主催の国際大会で決勝まで勝ち進んだ、いわゆる"黄金世代"のひとりだ。

 98年に柏に加入した南は、高卒ルーキーながらレギュラーを掴み、その後12年間で291試合に出場。2010年には当時J2に所属していたロアッソ熊本へ移籍。14年に現所属の横浜FCに渡り、今季8年目を迎えた。
 
 古巣の柏との対戦はなかなか縁がなく、馴染み深いスタジアムでの試合に出場するのは、熊本在籍時の2010年10月23日、J2リーグ第31節以来、実に10年5か月ぶりのこととなる。

 そんななか迎えた試合は、終始柏に攻められるものの、51分に伊藤翔が決めたPKを守り切っての1-0勝利。

 南は、「僕自身が止めたというのはほとんどない。とにかく一瞬でも気が抜けないように、とにかく声を出すというのは今日自分のなかでフォーカスしてやりました」と振り返る。

 そして勝因については「やっぱり今日のメンバーは開幕戦で出れなかったメンバーなので、みんな思うところはあってすごく気持ちが入っていました」「みんな声が出ていたし、とにかく勝ちたいという気持ちが今日はすごくあったんじゃないかなと思います」と明かした。

 現在は緊急事態宣言下で、南が守るゴール裏にはサポーターたちの姿はなかった。8月29日に予定されているリーグでの柏とのアウェーゲームで、かつての自分の背中に向かって熱い声援を送ってくれた人々に、その雄志を見せることができるか。

【ルヴァンカップPHOTO】GS第1節柏 0-1 横浜FC|伊藤が殊勲のPKをゲットしゴール。チームを勝利へと導く

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
 
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