「働きバチ」「ミスター信頼」ドイツ紙が“400%UPの男”遠藤航に贈られた称号を特集!「シュツットガルトの幸福ホルモン」

2021年03月01日 サッカーダイジェストWeb編集部

「ダーティーな仕事をいとわない職人」

シャルケ戦で2ゴール・2アシストという記録を残した遠藤。ドイツでも大きな反響を呼んでいる。 (C)Getty Images

 現地時間2月27日に行なわれたブンデスリーガの第23節で、シュツットガルトはシャルケを相手に5-1の大勝を収めた。この日、4ゴールに直接関与する活躍を見せたのが、日本代表MF遠藤航だった。

 前半だけでCKから今季初得点を含む2ゴールを挙げると、試合終盤には味方の2得点をアシスト。文字通り勝利の立役者となり、ブンデス公式が選出するマン・オブ・ザ・マッチに輝くなど、大きな反響を呼んでいる。

 そんななか、現地紙『BILD』は2月28日付けで「シュツットガルトで市場価値が400%上昇した男」というタイトルの記事を掲載。シャルケ戦で「輝くスコアラーとなった」日本人MFに、これまでに各方面から贈られた数々の"称号"を紹介している。

 ベルギーのシント=トロイデンにいた遠藤を見出し、ドイツに連れてきた敏腕SDのスベン・ミスリンタートは試合後「彼はチームのボディーガードだ」と絶賛。ペッレグリーノ・マタラッツォ監督は「フィールドの上の戦士だ」と称え、同僚のスイス代表GKグレゴル・コーベルは「ワタルは僕らのために、汚れ仕事を引き受けてくれる職人だ」と厚い信頼を寄せていることを明かしている。
 
 さらに、同紙でも使用された"称号"とともに、称賛の言葉を贈っている。

「副キャプテンでもある彼はチームのために自分自身を磨き続けており、働きバチとも呼ばれている。今やシュツットガルトのエンドルフィン(幸福ホルモン)であり、ミスター信頼という肩書きが似合うリーダーかつデュエル・モンスターだ。彼の市場価値は、この9か月間で400%上昇し、160万ユーロから800万ユーロへ跳ね上がった」

 そして、シャルケ戦後に同紙のインタビューに応じた遠藤は「今シーズンはリーグ戦の上位に留まることがすべて。でも、将来的にはシュツットガルトでヨーロッパリーグやチャンピオンズ・リーグを戦ってみたい」とコメントしたと伝えた。

 だが、『BILD』は「その願いにはリミットがあるかもしれない」と指摘している。

「2024年までの契約を結んでいる遠藤だが、以前はプレミアリーグに挑戦する夢を抱いていることを明かしていた。そして過去に対戦したフライブルクのクリスティアン・シュトライヒ監督はこう語っていた。『彼はほぼワールドクラスの選手だ。すでにビッグクラブが注目していることは間違いないだろう』と」

 遠藤は第23節を終えたブンデスリーガで、デュエル勝利数344回でリーグ1位を維持している。今後はますますドイツ、そしてヨーロッパからの注目も集める存在となりそうだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

【動画】名門シャルケを粉砕! 遠藤航がCKから決めた圧巻の2ゴールはこちら

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