【神戸】イニエスタやリンコンら超強力助っ人不在も新戦力が開幕から躍動!三浦監督が絶賛したのは…

2021年02月27日 サッカーダイジェストWeb編集部

「チームにリズムをもたらしてくれた」と指揮官も絶賛

先発起用に応え、J1初挑戦でも能力を遺憾なく発揮した井上。写真:徳原隆元

[J1リーグ1節]神戸1-0G大阪/2月27日(土)/17:00/ノエビアスタジアム神戸

 昨季は無得点で2敗を喫していた苦手ガンバ大阪相手にヴィッセル神戸が安定感のある戦いを披露し勝利を収めた。

 キャプテンで大黒柱のアンドレス・イニエスタ不在の神戸は、4-4-2のシステムでスタート。左サイドには新加入のMF井上潮音を先発させた。

 立ち上がりにペースを掴んだ神戸は、井上が12分にシュートを放つなど序盤から存在感を発揮。J1初出場の試合で堂々たるプレーを見せる。

 試合後に三浦淳寛監督も「井上は非常に良いプレーをたくさん見せてくれたと思っています。足下の技術もあって、サッカーIQも非常に高く、戦術理解度も高いので、ボールも収まりますし、チームにリズムをもたらしてくれたと思っています。守備のところでもハードワークをしてチームに貢献してくれた」と絶賛。

 さらに後半はセルジ・サンペールに代えて福岡での武者修行を終えた増山朝陽を右サイドに投入し、同ポジションにいた古橋亨梧を一列前で起用した。
 
「増山の状態が非常に良かったということと、亨梧に関しては非常にスピードがありますから、背後のランニングを含めて得点チャンスが生まれるという判断のもと交代でそのポジションに入ってもらいました」(三浦監督)

 するとこの采配がズバリ的中。

 増山が右サイドを度々突破し、G大阪守備陣のバランスを崩すと、79分、一瞬の隙を突いた山口蛍が最終ライン裏にロングボールを供給。トップの位置に変更した古橋が抜け出し、ダイレクトでループシュートを決め先制点を奪った。

 指揮官も「開幕戦ということで、ホームではありますが、緊張感のあるゲームだったと思います。良い時間帯もあれば、非常に苦しい時間帯もありましたが、守備の意識と背後へのランニングの部分では出ている選手たちがしっかりと仕事をしてくれたと思います。とにかく開幕戦に勝つことができて、選手たちが良くやってくれたなと思います」と狙い通りの背後へのランニングから勝負を決めた選手たちを称えた。

 その後も相手に反撃を許さず1-0でホーム白星を飾った神戸。

 初めてプレシーズンから指揮を執る三浦監督が新戦力も巧みに組み込み、選手の特性を生かして勝利を手繰り寄せた。その手腕に今後も注目だ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
 

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